あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
お気軽にコメントなさってください☆

呉智英「大江健三郎の“特権”」

2007-12-03 01:30:52 | 雑記
今月一日に更新されたコラム・断に「大江健三郎の“特権”」と題した呉智英先生の文が掲載されていた。

曰く、大江健三郎の『沖縄ノート』に 虐殺者を者になぞらえているくだりがあるのに一度も糾弾されていない。
解放同盟は「だれだれの作品だから差別はないと “神格化”したものの考え方を一掃したい」と言明したはずなのに何故大江だけ免責されているのか。
そしてこのような悪質な差別をなぜ放置しているのか、と。

呉さんらしい面白い皮肉である。
同コラムのなかで一九八二年には俳優座のブレヒト原作『場の聖ヨハンナ』は改題してもなお激しい糾弾に遭い上演は困難を極めたことや、 一九八九年には『沖縄ノート』と同じ岩波新書の『報道写真家』(桑原史成)の中の「戦場という異常な状況下では牛や豚など家畜のと同じような感覚になる」という記述が問題にされ、回収処分となったことも紹介されている。
他にも呉さんはその著書『危険な思想家』の中でも丸山眞男が鼎談集の中で「イデオロギー」という表現をしているのに糾弾されていないことを指摘している。

たしかに、ブレヒトや桑原史成は糾弾されて大江、丸山が糾弾されないのは不可解である。
左翼は糾弾しないという不文律もしくは規定があるのだろうか。
御存知の方おられたら教えて欲しい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。