あび卯月☆ぶろぐ

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映画 『ALWAYS 三丁目の夕日』

2006-12-02 02:00:29 | 映画・ドラマ
金曜ロードショーで『ALWAYS 三丁目の夕日』を観た。

不覚にもラストシーンで感動してしまった。
他にも色々感動的なシーンはあったのだけど、私は最後のシーンに最もグッと来た。

この映画について呉智英さんが「感動したけれど、登場人物が皆平成の顔だった」という旨のことをどこかに書いていた。
(たしか、『ダヴィンチ』だったと思う。)
確かに、皆、今の顔つきだった。
昭和三十年代の人々にしては洗練されている。
また、来ている服もやけにピカピカしていた。
建物やオート三輪は古ぼけているのだけど、人々はみんな新しかった。
どうも、人間だけがタイムスリップしてきたような印象を受けた。
しかし、中でも堀北真希が演じた六子(むつこ)は結構昭和の香りが漂っていたと思う。
はじめちっとも堀北真希と気づかなかったし。(それは私が年寄りなだけ?)
青森から集団就職で上京してきた娘ということで津軽辯を駆使した演技も中々上手かった。
小生、堀北真希を見直した次第。
白状すると六子は本当に可愛らしくて、今あんな娘がいたらいっぺんに好きになってしまうだろうと思う。
田舎臭くて純真で健気で・・・今、そんな娘は滅びてしまった。

この映画、原作は西岸良平さんの漫画『三丁目の夕日』なのだけど、茶川竜之介を始め登場人物が原作と随分印象が違った。
が、映画は映画として割り切ってみればそれもそれほど気にならない。
むしろ、CGの方が気になるくらい(笑)
西岸さんの良いところは安易にハッピーエンドにならないところだ。
最後までどこか物悲しさが残ることが多い。
最近、ちょっとした昭和ブームで昭和三十年代を古きよき時代として懐かしむ風潮があるが、
当時の人は当時の人なりにいろいろ大変だったのである。
西岸さんの作品にはそういったマイナスの部分もきちんと書いてあるから好きだ。

しかし、それでもなおあの時代が限りなく懐かしく愛しく感じるのは何故だろう。
昭和六十年生れの私でさへそう感じるのだ。
ラストシーンで鈴木一家が土手から夕日を眺めてこんな会話を交わす。

「綺麗な夕日だね」
「夕日はいつだって綺麗だよ」
「明日もあさっても五十年後も、ずっと夕日が綺麗だといいわね」

今、我々が見ている夕日は五十年前のそれと変わらず綺麗だろうか。
もし、そう感じないとすればそれは夕日が変わったのではなく、我々の心が変わったのだろう。

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2 コメント

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Unknown (梅沢)
2006-12-02 20:55:55
僕は昭和五十三年生まれですが、余り昭和にノスタルジーを感じたりしません。
いや、実は感じる時もあるのですが「郷愁なんてオッサンのもんだ」と無理に押さへつけます(笑)。
しかし、あびさんの世代が普通に「三丁目の夕日」に感動してゐるのだから、僕のさういふ姿勢は逆にオッサンなのか、と煩悶させられました。
まあ単純に僕の性格が捻ぢ曲がつてゐるだけでせう(笑)。

「三丁目の夕日」はCMだけ見てお腹一杯になつたので本編は見てゐませんが、少し前に見た「フラガール」も「純朴な昭和」の話でした。
やはり素直に楽しめませんでしたが主演の蒼井優が可愛かつたので満足しました。
「三丁目の夕日」も堀北真希が可愛いなら見てみようかなと思ひます。


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Unknown (あび卯月)
2006-12-04 00:22:01
私も「話題のものや流行りのものは無視する」といふいつもの悪いクセで映画公開時はほとんど無視してゐました。
しかも、色々と賞を取つてその思ひは強まるばかりでした。
また、最近のレトロブームもちよつと鼻についてゐたといふこともありました。
ですが、原作が好きだつたので今回テレビで見てみた次第です。
すると、予想に反して案外楽しめました。
特に堀北真希が良かつたわけですが(笑)
といつても、堀北真希が好きなのではなくてあくまでも六子といふキャラクターが好きといふことで、
堀北真希個人には興味無しです(笑)
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