あび卯月☆ぶろぐ

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『パッチギ』の感動と倫理

2007-05-19 00:42:16 | 映画・ドラマ
今日、金曜ロードショウで『パッチギ』をやっていた。
私はこの作品を観るのが今度で三度目である。
一度目は映画館、二度目はレンタルDVDで、そして今日地上波で見た。
あの井筒監督がよくもまぁ、と思うほど感動的な素晴らしい作品である。(暴力シーンは少し苦手だが)
もう、三度見るので感動は薄れたが、細部の作りを見て楽しんだ。

しかし、危惧することがある。
この作品、藝術作品としては立派だが、政治的観点からみると最低なのである。
歴史的事実と異なる発言、もしくは誇張された表現が見られ、少しでも歴史を知っている人なら苦笑してしまう箇所が多々ある。
解って見る分はいいが、それを鵜呑みにするならもはや毒である。

私は政治と藝術は分けて見たいと思う。
倫理と感動は別ものであるとするのが近代文藝理論の大前提であり、荻生徂徠も同じことを云っていたと呉智英さんの本にも書いてあったが私もこの考えに同感だ。
それゆえ、どんなプロパガンダ作品でも感動するものは感動する。
しかし、作品を政治主義の目でしか見ないならプロパガンダ作品ほど最低なものはない。
政治主義の目でみるとパッチギは朝鮮、特に北朝鮮に都合の良いプロパガンダ作品である。

今日、パッチギを見た人の多くが作品内で述べられたことを鵜呑みにしない賢なる人々である事を願う。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ふみ)
2007-05-23 21:51:41
こんにちは。
トラバさせてもらいます。
返信する
Unknown (あび卯月)
2007-05-24 23:32:35
こんにちは。
いつもお世話になっております。
トラバはどうぞ御自由にされてください。
それでは、また。
返信する

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