あび卯月☆ぶろぐ

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安倍新総裁誕生

2006-09-21 00:40:40 | 政治・経済
今日、安倍晋三さんが自民党の総裁に選任されました。
同時に次期総理も安倍さんに決まったわけです。

いろいろ言われていますが、私は岸信介のDNAに期待したいと思います。
岸信介の素晴らしかった点は大衆迎合せず、本質を見極め、
日本の将来のことを考えた政策を行ったということです。
細かな実績については以前、述べたとおりです。

小泉政治はポピュリズム政治と云われました。
じじつ、そうだったと思います。
国民の多くが政治に感心を持ったのは小泉以後です。
それ以前は「日本の首相は?」と問われても答えられない国民が多くいたほどです。
それが、小泉以後はそうではなくなった。
日本の首相が小泉純一郎であると知らない国民は居なかったでしょう。
そして、小泉政権は常に四十パーセント以上の支持率を維持し、政策を進めてきました。
左派マスコミはそんな小泉政治を常に批判してきましたが、
この批判は考えてみれば民主主義の否定ではなかったのでしょうか。
民主主義政治における政策の決定が多数決によって決まるのであるとすれば、
年金問題など一部の政策を除いては国民の多くの支持の元になされたものでした。
だとすればそれが国民の意思なのですから、小泉政治の批判は即ち、
国民に対する批判でひいては民主主義に対する批判となるわけですが、
本来、民主主義を擁護する立場の左派マスコミが小泉政治をしきりに批判して、
民主主義に批判的な保守系マスコミは小泉政治に好意的でした。
イラク戦争の時もそうでしたがここに革新派と保守派のねじれ現象が起きていました。

私は無論、民主主義が万能だとは思っていませんし、輿論が常に正しいとも思っていません。
むしろ、輿論のとおりに政治を進めたならば国は簡単に滅びます。

小泉首相はよく「ヒトラーだ」などと批判されていました。
この批判は半分は当たっていると思います。
何故なら、ヒトラーは当時もっとも民主的だと言われたワイマール憲法下において、民主的な手続きを経て首相に選任されたのでした。
つまり、ヒトラーを作り出したのは民主主義であり、言い換えれば国民の圧倒的な支持という輿論でありました。
独裁者を作り出すのは、なにも共産主義国家だけでなく民主主義国家に於いても十分ありえるわけです。
(日本では皇室があるかぎり本当の意味の独裁者は誕生しないでしょうが)

私が何を述べたいかというと、
安倍新総理には輿論に迎合することだけはやめていただきたいということです。
安倍さんと岸信介の決定的な違いは、安倍さんには圧倒的な国民の支持があるということです。
この高い人気こそが実は安倍さんの最大の弱点だと思っています。
輿論の後押しなくして政策を実行することは困難であると同時に、
輿論の動向ばかりに気を取られていては真に日本の将来を見据えた政策は実行出来ません。
安倍新総理には支持率がどうなろうとも百年後を見据えた政治を行って欲しいと思います。

とりあえずは、お手並み拝見とまいりましょう。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
安倍総裁 (チキソ)
2006-09-21 01:01:35
今回は、麻生さんも大健闘で第二位に付いたので安倍さんには思い切った政治運営を行って貰いたいものです。

自分も安倍総裁についてのエントリーを載せているのでコメントして頂ければ幸いです。
返信する
長州の星 (あび卯月)
2006-09-21 01:30:05
コメントありがとうございます。



おそらく麻生さんは外相留任でしょうね。

安倍・麻生は稀に見る良タッグだと思います。

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是非とも (チキソ)
2006-09-21 02:03:14
こうして見てみると自分は大きな「時代の流れ」を垣間見られるかもしれません。それが幸か不幸かと言われれば不幸なのでしょうが、この時代に生まれたこの運命を受け止め、日本のために何かしらの奉仕をしたいです。
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時代の変動期 (あび卯月)
2006-09-21 17:55:08
我々の世代は時代の変動期の生き証人となるでしょうね。

我々は日本の繁栄が頂点に達した時に生まれ

後はこの国の衰退を目にするだけだろう、と私は悲観的に見ています。

今年あたりから人口も減り始めましたし。

それでも少しは良くなる(衰退のスピードを弱める)ように草莽の微臣としてつとめてまいりたいと思います。
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