あび卯月☆ぶろぐ

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鳩山邦夫、辞任

2009-06-14 14:00:20 | 政治・経済
彼は「政治に尋問の筋これあり」と云い、自らを西郷隆盛になぞらえて総務大臣の職を辞した。
いくらなんでも、それは恰好つけ過ぎというもの。
鹿児島県民が怒っていなければ幸い。
この、彼こと鳩山邦夫は民主党党首・鳩山由紀夫の弟。
顔だけみればいかめしいこちらの方が年上に見えるが、由紀夫より年下。
祖父は云わずと知れた鳩山一郎でいかにもお坊ちゃん育ちの自意識過剰さと軽率さを併せ持っている。
上の発言もその好例といえる。

草剛が裸になって捕まった時もすぐ「最低の人間」と云ったり、その前は「友人の友人がアルカイダ」とか「私が田中角栄先生の私設秘書になったとき、毎月のように、ペンタゴンがやってきて食事をごちそうしてくれた」とか以下略すが、後先考えず思ったことをすぐ口に出してしまう人らしい。
口が滑る分はいいが、寺脇研と組んでゆとり教育を推進して、学力テストの廃止も唱えたり、人権擁護法や改正児ポ法の制定にも積極的だったりとロクでもないことばかりやらかそうとする。
発言も政策も思いつきで合理的なとか将来的なとかそういう判断が出来ているのかはなはだ疑問。
朝日新聞から「死に神」呼ばわりされたことがあったが、それはレッテルの貼り間違い。
もっと気の利いたレッテルがある。

その鳩山邦夫が日本郵政の西川善文社長に噛み付いた。
またいつもの思いつきかとも思うが、これはもともと麻生首相の指示によるもの。
本来、小泉構造改革に反対の麻生首相は当然、郵政民営化にも反対だった。
国会でそう云ったら叩かれたのですぐに引っ込めたが、本心は変わらない。
同じく構造改革の旗振り役だった竹中平蔵とぐるで、アメリカのエージェントのような西川社長をやめさせたい。
鳩山もそれに賛同し、西川の辞任で調整していたところ、竹中平蔵の巻き返しにあう。
竹中は小泉元首相にも働きかけ、麻生と鳩山の動きを封じようとした。
麻生首相の方はいつもの方向転換で西川辞任論を引っ込めたが、鳩山は我慢ならない。
麻生首相に愛想を尽かしてか「正義は正義」と辞めていった。

選挙前のパフォーマンスとみる動きもあるが、そこまで器用な人じゃない。
普段からパフォーマンスじみたことをやっている人がいまさらなんのパフォーマンスだろう。
結局、この件は構造改革派と反構造改革派の戦いで前者が勝利したというだけのはなし。

それにしても、麻生首相は自らの信念を実行しようという意思がどれほどあるのか。
あれをやるこれをやると云って期待させておいてすぐに引っ込める。
思想はいいが、行動力に欠けすぎる。
片腕だった中川昭一や朋友の鴻池祥肇を失い、鳩山邦夫も去った。
政権末期と云われるが、もっても秋までの政権なのだから首相にとってはもはや誰が去ろうとどうでもいいことなのかもしれない。

日本郵政の問題一つとってもどの方向に舵取りしたいのか見えない政府と自民党。
構造改革派もまだまだ元気でいることが今回の件でも良くわかった。
自民党が愛想をつかされるのもむべなるかな。
けれど、その結果としての民主党政権樹立は国民が払う代償としてはあまりにも大きすぎる。

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