3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

記録と記憶(1)

2013-04-08 11:24:28 | Weblog
前回、[報道の虚実(4)]で触れました記録と記憶に就いて、もう少し書きたく思います。マスコミが記憶に残る選手として評した場合、その言葉から単純に考えると、どうしても記録は大した事がないと言うイメージを持ってしまうのですが、その言葉の背景を十分考えるべきかと思います。つまり誰と比較しての言葉かという事が大きな意味を持つと思います。記録と記憶という言葉を使って選手を比較したりする場合に絶対必要な条件としては、その両者の実力に大きな差がない事が挙げられると思います。長嶋茂雄を記憶に残る選手と評するのは、あくまでも王貞治との比較であり、総体的に見れば長嶋茂雄を記録で上回る選手は、国民栄誉賞受賞の衣笠祥雄を含め、そんなに多く存在しないと思います。但し、記憶に残る選手になり得るには、先ず所属チームが人気球団である事が必須であります。CSやBS或はパソコン等で各球団の試合が見れる現在と違い、特定の球団の試合が主だった時代、その球団の選手が、例え成績に優れずとも記憶に残りやすい面は十分あったかと思います。