3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

松原誠(1)

2011-12-26 21:15:18 | Weblog
昭和37年大洋ホエールズに入団、以降同チーム一筋に終えるかと思いましたが、現役最終年56年、読売ジャイアンツに移籍し引退した右投右打の選手です。捕手として入団しながら、ファーストへ転向、その後サード、再びファーストへ戻りながらもセカンド、外野も守る等多くのポジションをカバーしました。先ずは守備に就いてですが、最も彼に相応しいポジションは間違いなくファーストと言えると思います。特に巧いのは捕球です。股が本当に裂けるのではないのではないかと思える程、異常に大きく開き、どんな送球でもさばいていたと言っても過言ではない位素晴らしいものでした。戦前タコ足と呼ばれた中河美芳と言う名選手がいたそうですが、当然彼のプレイは観ていないのですが、私にとっては松原誠の柔軟過ぎる捕球態勢こそ、最高に絵になる、これぞプロの捕球として、未だに脳裏から離れるものではありません。彼の現役時、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)が創設されましたが、あの守備力で一度たりとも受賞していないのは、不思議でならないものです。次回触れたく思います打撃にも物凄く秀でたものがありますが、私にとって松原誠で最初に浮かぶのは、あの守備力以外にありません。