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日米を問わず名選手を紹介。

郭泰源(2)

2011-01-15 20:55:02 | Weblog
郭泰源は素晴らしい快速球の他に、スライダー、シュートも大きな武器となっており、更にカーブ、フォークボールもあったと思います。しかし何といっても威力抜群なのは140kmを超すスライダーだったと思います。当時かその少し後の投手で、140kmを超す変化球を武器としていたのは、彼と伊良部秀輝のフォークボール位だったと思います。郭泰源のスライダーは、決して大きな曲りではなく、いいスライダーの特長である、キレ味が物凄く鋭く、打者の目線から消え去る感じでした。鋭さ、球速共史上屈指のものでした。しかしこれ程の素晴らしい球を持ちながら、彼の奪三振率は意外な程に、低いものでした。肩痛の影響で主にりりーフを務め、108.1イニングで105個の三振を奪った入団2年目を除き、球速の割に、異常に低い様な気さえします。通算奪三振率は5.72と非常に平凡なものです。彼の投球スタイルを検証してみると、敢えて三振を狙いに行ってない様な気もします。彼の場合入団時から、肘や肩等に不安を抱えていた事、更に当時は、今の投手よりも完投を要求される事もあり、より投球数を少なくする様にしていたと思います。