3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

新浦壽夫(寿夫、寿丈) (3)

2010-05-21 21:43:30 | Weblog
新浦壽夫は昭和51年から54年にかけては、読売ジャイアンツにおいて、欠かす事の出来ないエース級の働きをしました。特に素晴らしいのは、現在の投手程奪三振率の高くない当時の投手には珍しく、非常に多くの三振を奪える投手という事でした。昭和54年には自身唯一の奪三振王に輝いています。しかし昭和55年以降、急激に成績を落とし、59年には彼の母国、未だ黎明期であり、多分現在の実力とは全く異なる韓国プロ野球入りしています。確か初年度には25勝を挙げる等、もの凄い活躍をしました。韓国での素晴らしい実績を残して、彼は大洋ホエールズに入団し、日本プロ野球に復帰するのですが、当時の彼の投球を見て、かなり印象が変ってしまった事に非常に驚いた記憶が今でも鮮明に残っております。投球フォームがかなり変り、以前の長身を巧く活かした、角度のある投球フォームは影を潜め、腕の位置がかなり低く、横振りに近い感じになり更に腰の回転も、それに伴いやや横手投げの投手に近い感じに変って来ていました。当然の如く球速は遅くなって来ており、正しく技巧派新浦壽夫の誕生といった感じでした。