トシコロのありのままの暮らし


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「満州国の亡霊」の結果

2022-03-30 10:31:38 | 日記
      戦後は安い中東の原油や、アメリカなどからの小麦、大豆が輸入でき、また、朝鮮戦争の特需以来、加工工業が儲かったこともあり、次第に日本では、「お金さえあれば、何でも買える」と思う人たちが増え、お金第一の発想が定着した。果てには政治や愛情までもお金で変える気風が出て、金権汚職で逮捕される政治家も続出、金持ち男性を好きになり、結婚しようとする女性とかも多くなった。

  1970年代の日本では、総理大臣時代の田中角栄が汚職して後に逮捕された。田中は叩かれたが、それは当然にしろ、田中個人の犯行だろうか。日本全体にお金主義がはびこれば、総理大臣も金権汚職を甘く見て、そうしたのではないだろうか。若い時の田中は早くから中国やソ連との国交回復を見据えるなど、先見性があった政治家だから、お金主義のない日本社会ならば、別な道もあったかもしれないと思い、残念にも思うわけだが。

  また、お金主義の意識が強い男女が結婚してもまともな愛情は生れず、離婚や不和にもなるし、子供が生まれて、家の中でお金の話を常にすると、子供も洗脳されたみたいになり、学校で基本的人権みたいな事を習ってもお金主義になり、娘は中学・高校から売春するようにもなる。まさに援助交際。その言葉ができたのは1990年ごろだったが、実際は60年代あたりからあった。興味本位の週刊誌しか、最初は取り上げなかっただけで。

  1973年の石油危機の後も、安いウランを買い、原子力発電を増やして、以上の意識や生活は続いた。今回のウクライナ戦争の余波で、日本も食とエネルギーの問題が突き付けられているわけである。その事は次に述べる。ただし、歴史を見ると、他力本願的に食とエネルギーを満州に頼ろうとした亡霊が今まで続き、政治や援助交際にまで影を落としていると言わざるを得ない。戦後日本の経済繁栄は上べだけなのだ。

  次回は以上からの脱出策を書きます。脱出しないと日本は滅びます。ウクライナやロシアよりも危ないわけです。