トシコロのありのままの暮らし


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「先人たち底力・今こそ縄文文化に学べ」から

2022-03-17 10:52:55 | 日記
  谷口康浩・国学院大学教授の解説で行なわれた。発掘から、「例えば、最初は多く貝を採り、資源枯欠にもなったが、次第に成長中の小さい貝は採らなくなり、結果的に永続的に貝が取れるようになった。

貝殻は人骨と共に墓地に埋葬され、生まれ変わりを願われた。丁度、草木が冬に枯れ、春にまた芽生えるように、人間も貝も輪廻すると信じられていたようだ」、「最初は自生する栗の実を取っていたが、次第に集落付近に多く植えるようになり、大量の栗の実を作るようになった。その老木は建物作りに使われるなど、非常に物を大切にした。物にも命があると考えていたようだ。また、命を非常に大切にする考え方を持っていたようだ」。

  「命を大切にした」と谷口教授は強調していました。網野喜彦教授が述べた「身障者が大切にされていた」ことは出てこなかったですが、命を大切にする価値観ならば、構成員は命の共有を自覚し、思いやりとか愛する以前に、全員を大切にし合い、貝や魚も大切にし、草木も大切にしたと思われるから、身障者が大切にされた事も含まれていると思われます。他に知的障碍者や病人も。孤立感はないでしょう。

  確かに、命を大切にしないような価値観ならば、いくらボランティア活動や愛を唱えても心は通じず、相手を害するだけになります。神をいきなり信じても自分のために神を利用する結果になり、その果ては他人の事は思わない、レイプする神父や牧師にもなるのかもしれません。仕事やお金を人とのつなぎと考えた初期資本主義ですが、その二つも人はつながない。国家意識、民族意識も戦争の時は特に敵への共通の憎しみを煽りますが、それも人はつながず、ハンセン氏病差別の歴史など、障害を持つ人たちはひどい扱いをされるわけです。また、土台なしで、友人関係や恋愛関係を求めても必ず失敗。夫婦や親子でもそうで、殺人事件にもなるわけです。

  今は遺伝子科学も非常に発達し、人間の遺伝子はほぼ100%共通し、人種や民族の違いは科学的にすでに否定されている事、その遺伝子は全動物にもなり共通している事がすでに分かっている以上、縄文文化をはるかに越える生命重視の思想が出て、人類が愛以上の愛に結ばれ、平和になってもおかしくないわけですが、実際はウクライナに限らず、世界各地で戦争や差別が起きている。もっと生命を重視して欲しいですね。