鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

早春の雨

2012-02-08 05:50:19 | 写真短歌・写真俳句

不整脈に目覚む夜来の春の雨

(ふせいみゃくにめざむやらいのはるのあめ)

時々不整脈に襲われるのですよ。

 

春眠に誘ふ歯科のメンテかな

(しゅんみんにいざなうしかのめんてかな)

定期的に歯医者で、メンテナンスを受けています。

気持ちよくって寝てしまうことも。

 

 投稿句有難うございました。

大ボスの猫は小便いぬふぐり  よしさん

 

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春立ちぬ

2012-02-06 05:54:23 | 写真短歌・写真俳句

逢ひたくて駆け出したくて春立ちぬ

(あいたくてかけだしたくてはるたちぬ)

適当な写真がなくて、先日の豆まきの写真ですが・・・。

 

風韻を今日は閉ぢ込め春立ちぬ

(ふういんをきょうはとじこめはるたちぬ)

立春の日は、「風韻」感じる穏やかな日和でした。

 

投稿句有難うございました。

あの声は雨に打たるる猫の妻  よしさん

 

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福は内

2012-02-04 05:44:48 | 写真短歌・写真俳句

明日思ひ得る幸せや福は内

(あすおもいうるしあわせやふくはうち)

明日のことに思いを致すことのできること、

考えたら幸せなことですね。

写真は2009年2月、京都八坂神社の撮影です。

今年は風邪気味で行けませんでした。

 

福豆を争ふ姿邪気を見ぬ

(ふくまめをあらそうすがたじゃきをみぬ)

この写真は、昨年2月のものです。

皆さん、すごい押し合いへし合いで、大変でした。

句は、ツィッターの句を推敲したものです。

 

投稿句有難うございました。

 

白魚火(しらおび)を温しと云うて酒を酌み   よしさん

 

 

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通天閣豆撒き

2012-02-02 06:00:56 | 写真短歌・写真俳句

福は内浪花起こしの気概込め

(ふくはうちなにわおこしのきがいこめ)

2月1日に、大阪通天閣で、一足早い豆まきがありました。

すごい報道陣で前を占拠されて、その上人にもみくちゃにされ

なかなかいい写真が撮れませんでした。

お恥ずかしい写真ですが・・・・。

 

びりけんの足裏掻きて福は内

(びりけんのあしうらかきてふくはうち)

通天閣というと、ビリケンさんです。

足の裏を掻くとご利益があるとか。

福豆に描かれているのがビリケンさんです。

この福豆を、人に押されまくりながら、

五袋をゲットしました。

美脚がたくさん並びましたが、その句はまた後日。

 OSKのトップスターや、今宮戎神社の福娘、

ダンスボーカルグループのosaka翔ギャングなどが

華やかに豆をまきました。 

 

投稿句有難うございました。

朝酒もなかなか酔わぬ太郎月   よしさん

 

1月21~31日にツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                      (一部省略、一部推敲) 

大寒の祖母の縄綯ふ夜んべかな    大寒や裸婦像の胸つんと張り

大寒や隣家の雨戸開ける音      綱貫や来し方紆余し曲折し

綱貫や軍靴支配す国のあり      擦り切れし心に今宵寒の雨

鬼平の決めのせりふや火事羽織    火事羽織江戸のめ組の纏振り

火事羽織机抱えて逃げにけり     火事羽織人に隠れた力あり

冬深し今更あわてふためかず     冬深し散歩の犬の貴人めき

正直に言ひて孤独の寒夜かな     狩人のつり橋揺らし行きにけり

狩人の老いて深山の熊や猪      誇らしく煙管ひと吸ひ老猟夫

狩人や女心の的はずし        寒垢離を終えし女人や弥勒顔

伸びきりし心切れそな寒夜かな    交ふ人に君の面影鎌鼬

振り振られ思ひ出ふつと鎌鼬     真心のふつふつふつと助炭かな

幼日の乱歩に耽し助炭かな      鋤炭するもつたいないの温みかな

踊り子の白き足首牡丹雪                   この星の温みふつふつ助炭かな

晩年の身軽さ朝の寒蜆        柴漬に餌探す鴨のゆたりかな

柴漬やキャバクラ嬢の誘う声     葉牡丹の渦めく女心かな

葉牡丹や解けぬ心のわだかまり    葉牡丹や女心の謎めきて

蝋燭焼むかしむかしを語り出し      蝋燭焼人肌酒のあればよし

酔漢のごろ寝のごとき竹瓮かな           一点を鷺の見つめる竹瓮かな

猪突して我が来し道の竹瓮かな           霜降りてそこはかとなき今朝の夢

石仏の赤き前垂れ霜降りぬ                産土の気比の松原雪しまき

故郷の湯尾(ゆのお)の駅や雪姉妹      鍋破一切れ残る遠慮かな

いい人の仮面を脱ぎて鍋破                    鍋破割り勘負けしてならじ

妻と毒似て非なるかなふくとふぐ          河豚肝や人と生まれし幸不幸

人間や牛豚食し河豚食し                        墓囲ふ人も老いけり過疎の里

己が墓囲ひて先を生きんかな                 湖氷る女神伝説眠らせて

くるま座の囲炉裏火とろろ昭和の夜    蝋梅や卑屈にならず出しゃばらず

蝋梅やぽつりぽつりと吐く本音              蝋梅の躊躇いぎみに咲きにけり

寒搗きのあまえてみたき温みかな          寒搗きの糠の仄香の温みかな

野仏に笠かぶせたき牡丹雪                     雪降るや思惑に白も黒もなく

祖母ちゃんの知恵の温みや飯櫃入           貧しさの中に足りし日飯櫃入

飯櫃入三杯目にはそっと出し                  手足荒る人の心のこの頃は

手の荒れて白墨の字のなおさらに      

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