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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トレンチ掘るなど、やっトレンチ!…

2017-08-08 | 水辺環境の保全
 漏水出口:地下60㎝穴径15㎝ 
 言わずもなが、今日も真夏日。こんな時期に溝堀りなどやりたくはないのだが、少雨傾向大の当地の水辺としては漏水は何が何でも阻止しなければならない最優先事項なのである。「やりたくない」「先に延ばそう」と思ったところで優先順位は変わらず、渋々と漏水の根治作業に出向いた。

 根治作業は根気がいる。そのうえ高湿度の真夏日では根気より闘争心が必要なのだが、もうアドレナリンが放出される脳細胞では無くなっている。予定では、漏水の出口からトレンチを掘り始め水際まで露出させるつもりだったのに半分でギブアップした。
 当初の予想より地下トンネルが深く地下60㎝に延びていた。これでは到達するだけで汗みどろ、噴き出す水にまみれた泥を掻き出すのに両膝ついて泥まみれ、全身、下着まで汗まみれの有様では根気も闘争心も熱中するまでもいかず熱中症一歩手前である。

 少なくとも「健康第一」と言う大義名分を明確にしたから、予定の半分で作業放棄、いいえ完了としたのだ。トンネルを閉鎖し鎮圧している途中、池の水面に泡が出てくる。恐らく地下トンネルに水が溜まるにつれ空気が漏れてきたのだろう。
 地下トンネルは大きく池に流れ込むのと同等の水量を流していたが、ついに流入部は見いだせなかった。恐らく泡を放出したような流入口が多数あり、それが合流して本トンネルを形成したのだろうと推測。
 早く自宅で水浴したくて早々に現場放棄した。結果は翌日に判明する。

 トンネルを追う  層化鎮圧 ➡  埋め戻し終了

   翌日の水位。オーバーフローに達し、とりあえずは安心。

漏水部の探索

2017-08-07 | 水辺環境の保全
    ➡    露出させたが無駄骨だった
 二つ池の水深が戻らない。原因は漏水にある事は明白なのだが漏水部が判明しないのである。通常は減水した水際線を探れば発見できる事が多かったのだが、今回はどう眺めても判明しない。

 つながってひょうたん型になった池のくびれ部には水の流れがあるから、下側の池に漏水部があると判断しているのだが分からない。そこで唯一、確認していない池中央の小島部分にあると睨み覆っている草を刈り取って見た。
 土盛りした部分より水域内へミゾソバの白根がマット状に繁茂して水際線を隠しているので、これも鎌で刈り引き上げてみた。結果は惨敗で発見できなかったのである。
 流出部は判明しており、地下50㎝程のところに15㎝程の空洞が出来ている。探索中も濁った水が出ていたが泥水状態では無かったから小島の周囲からではなさそうだ。

 このまま水域全体を減水させておくのも忍びないから、くびれ部に半割丸太を埋め込み堰き止めて、上流側だけでも満水位を復活させておく。今回発見できなかったとは言え、早いうちに根治術を施さねばならないので一苦労も二苦労も予想される。まあ「水商売」とはよく言ったものである。

         接続部 ➡     堰を再建    

**暑行夢情

2017-08-06 | 今日は真面目に
     刈り草も萌し草らも同じ草秋の終わりは共霜しとね

     カブト首追うて寄りそうクマゼミの鳴く腹も無き猛暑の木陰

     炎天下木の下影で荒き息ヤンマ行き来る谷地せみ時雨

     刈り草は一時ほどで萎え萎る我萎れぬと塩飴麦茶

     暑き午後堤を刈ればアカネ来て刈り刃の上を我と進めり

アカボシゴマダラ、迷蝶なのか不当移入種なのか…

2017-08-05 | 小父のお隣さん
 駐車場の簡易トイレの屋根にアカボシゴマダラがいた。ケータイでは非力と思いデジカメを出してみたのだが、これ以上はアップ出来ず少々ガッカリだが、アカボシゴマダラである事は確認できる。

 今期はこれで3度目の遭遇になったか…。当地で繁殖しているかどうかは承知していないものの、図鑑での分布域は「九州(奄美大島)」と標示されているから迷蝶として発見されるのだろうか。
 食草はクワノハエノキとなっていて、フイールドにはエノキの木立は用意してあるもののクワノハエノキは存在していないはずだ。でも背景の樹種はエノキだし、今まで対面できたのはエノキの木立周辺だけなのだ。
 クワノハエノキしか食べず、代用食としてエノキは用をなさぬなら繁殖は無理なので「迷蝶」が妥当なのかと思っているが、ご対面できるのは理由は何でも有難い。

PS:図鑑の情報しかないのでネットで検索してみたら「一大事」の可能性がある蝶だと判明した。関東圏で繁殖拡大が確認された不当移入種に相当する系統かもしれないのだ。
 解説には「エノキが食草」とあり、小生の観察域と合致する。南方種と大陸種の判別は容易なようなので、今度遭遇したら捕獲して博物館で鑑別してもらう心算だ。当県での目撃情報もネットに載っていたので珍しくはなくなったのかも…。
 エノキ林にオオムラサキが繁殖する前に不当移入種が繁殖ではあんまりである。

西の段5、刈り払いは前払いで…

2017-08-05 | 今日は真面目に
 今期三回目になるのか、拠点西側の最下段5を刈り払いする。この日の最高気温は32℃で木漏れ日下とは言え風も無いとすぐ汗が噴き出してくる。
 アズマネザサのシュートは膝丈になっており、分岐して株状になったものはバレーボール程の体積に育っている。耕作地で放棄された跡にアズマネザサが密集してしまった区域なので、周年、ネザサ刈りが欠かせない。

 刈り払いを続け実生の雑木林へ誘導中なのだが、ネザサの根絶は不可能だから雑木林が完成してもネザサ刈りは止めることが出来ない。経済活動ではないものの「対価の支払い」は厳然として存在している。
 「前払い」していなければ「乗っ取られる」だけなのである。

             ➡    

遊んでほしいのに嫌がる…

2017-08-04 | 小父のお隣さん
            絡み上手だ      胸の高さで尾は接地

 泥水地でシマヘビに出会った。体長は頭部を胸の位置で尾が接地するから120㎝程だ。体長の割にはスマートだから太るのはこれからなのだろう。
 今期はツチガエルやニホンアカガエルの数を見ているから採餌には不足は無いだろうが、カエルを食べてほしくないのも本音なのだ。

 夏本番ではおチビちゃん達も来ず、蛇を捕まえたところで口を開け威嚇してくるし腕にも巻き付く。いたぶる気持ちは無くても嫌がられているのはありありだったから撮影して放した。
 まあ、水辺にヘビが出るとホッとするのだが、先日はマムシがいてゾッとした。そのマムシ、水路に飛び込み、そのまま護岸の丸太下部に没した。呼吸のために出てくるかと待っていたけれど逢えなかった。ヘビにも嫌われている今日この頃だ。
 フレンドリーに接しているのに、盛んに舌をチョロチョロ出していたから加齢臭が原因なのだろう。時折は硫黄泉に浸かり命の洗濯も必要だ。

 小学生の頃か、父に連れられ家のお稲荷さん周辺で草刈りをしていた折、三面張りの水路に大きな青大将が落ちて登れずにいた。深さは背丈はあったろうか。
 父は枯れ木を持ってきてヘビの鼻先から立てかけた。ほどなく青大将は枯れ木を上り草叢に消えたのだが、父がそういう行為をするなど思ってもいなかったからあっけにとられた事があった。でも、その理由は理解していたのであるから田舎の小僧というところ…。

 先日、小学生がヤマカガシに噛まれた事件が報道されたが小生はヤマカガシやマムシには手を出さないものの、毒蛇でなくても噛みつくし出血させられる。
 写真は二年前の出来事だが、咬みついたヘビは大物で、咬みつかれた瞬間、荒い紙やすりを押しあてられた感覚があった。まさか出血するとは思わなかったが、血が流れ出す甲を見せながら「小父さん、毒が回って夕方には死ぬかも…」と集まっていた母子グループを怖がらせてやった。ちょっと楽しかったかも…。
 まあ、咬まれてもタダでは済まさない。年金も減らされたから…。


巡回路の刈り払い

2017-08-04 | 今日は真面目に
 水見回りするルートの草丈が伸び歩きにくくなってきた。昨年までは、これを刈り払いの目安として周囲をも刈り払い草地を維持してきたが、今期は通路だけをとりあえず刈り払う事にした。
 大きな理由は、キイトトンボが増加した事とニホンアカガエルの個体が目に付くようになった事にある。

 一昨年、昨年あたりはヘビやツチガエルさえ「減った」と思わざるを得なかった理由の一つに、刈り高にもあったのではないかと感じたからである。つまり捕食者に発見され易くなった事と猪の増加と無縁では無いだろうと言う事に尽きる。

 キイトトンボの生息空間を見ていると草叢内が多い。開けたところに出てくるのは稀である。アカガエルはツチガエルより行動範囲が広く、水辺とは遠いタンポポ原っぱでも姿を見る事がある。これらを勘案すると草叢は残しておいた方が捕食され難くなるはずだ、と思ってする事なのだが見当違いであっても全く構わない範囲だし、改めて検討はせず、ただ健闘するのみ。

         刈り払い雑念も消ゆ否沸くわい

      二つ池周囲      上の池からの流路脇

トンボ池広場の刈り払い

2017-08-03 | 今日は真面目に
 連日の真夏日、トンボ池広場のチカラシバが旺盛に育っている。駐車場の草地もチカラシバで占められてきた。
 少年期、農道のわだち以外はチカラシバで覆われている事が多く、これを結んで躓かせようと図ったものだが、躓いた現場を見た事が無い。通る人たちは当然至極「在る」と読んで歩いていたのだろう。今となっては思い出でしかないけれど、チカラシバの強靭さは今も身近にある。

 広場を刈り払った後、水見回りの順路を刈り払いした。順路の周囲も刈り払える余裕はあるのだが、アカガエルやバッタ類の生息が増えているから水際線まで綺麗には出来ない。
 こんな刈り払い状態は他から見れば「横着」そのものに見えるのは承知だけれど、「刈り払いたい」誘惑に抗って作業を済ますのも、小生の生息圏でも公園でも無く「綺麗」は厳禁だからなのである。
 熟語にすれば「選択的刈り払い」や「部分的刈り払い」と言う事になるのだろう。

           チカラシバ繁茂  ➡   刈り払い終了 

小さな補修の積み重ね・・・

2017-08-02 | 今日は真面目に
 時折は所要時間はそれほどでもない作業を行わなければならない。こういうところにも気配りが行き届かないとフイールド全体の環境が悪化するので「小事は大事」で怠れない。ただまとめて実施するとなると結構な労力を費やす事になる。
 この日の予想最高気温34℃だったが、気温より湿度の高さが体にはこたえる。

  絞り水を側溝に誘導   ➡   

           埋没した排水路   ➡    掘削終了

                    埋没した排水管  ➡   掘り出し
  

今日のトンボ「箱入りトンボに虫がつく」

2017-08-01 | 小人閑居して憮然
 稀ではあるけれどトンボにもダニが付く。世間を騒がせているマダニではないものの、おおむね赤い色をしたダニである事が多い。永田周辺には黒いダニや「非アリ」の類が多いが、古今東西こういう事態は稀だに…。

 さて、小生最大の疑問「ダニは虫と表現して正しいか…」と脳裏に過ったのだが、それはそれ短期記憶が劣化した海馬の影響で疑問さえ消えてしまった。これは厳しい老後に苦労をしなくても良いと言う神仏のご加護なのであろう。もったいなくも南無阿弥陀仏…。
 それは別にしても、小生の「箱入りトンボ」に虫がついてしまった。見出した部位は翅だったので、まだ取り付いたばかりなのかどうか、翅では吸血する場所が無い。撮影しつつ見ていると移動しているから体液を吸える場所に、おっつけたどり着けるだろう。

 このトンボ、林道の擁壁に止まっていたのを見つけ、身を乗り出しケータイで写していたら突然オスが飛びつき首っ玉を挟んで飛び上がってしまった。何時もの事だけれど一瞬の早業である。
 それにしても一対になると一体になったかのように飛行するのは見事だ。どうやってコミュニケーションをとっているのか。

 この疑問に小生の明晰頭脳は直ちに解を出した。トンボの翅の揚力は効率が良いから、羽ばたかなくてもオスが発生させる飛行力だけでメスは重さを零にするくらいは当たり前…。それならオス一匹だけでの飛翔能力と遜色はない、1馬力で十分なはずである。

 世間様では1馬力では生活立ち行かなくなってしまったけれど「残業代払わん」なんて政府主導で企む怪革なんてもってのほかである。バブル弾けて以降、度重なる怪革で民には家族の喰いぶちさえ稼げなくなり、生活揚力さえ失わせている。まあ、ダニの行う事はそういうものと決まっている…。

刈るは続くよ何時までも…

2017-08-01 | 今日は真面目に
 まあ、どこまでも続く刈り払いではないけれど、何時までも続くと思えるのが盛期の刈り払いである。梅雨から9月頃までの草本の伸長著しく、果てしも無い作業の様に思えてくるのが例年の事であり、作業を休めば「元の木阿弥」、元の荒れ山・藪山に戻ってしまう。何事も回復させるには多大の労力が必要でも荒れさせるには手を出さなければ良いだけで、いとも簡単になる様になってしまうのだ。

  ➡  切通し部          台地法面

 昨年から法面にススキを残している。二年目ともなると大株になって周囲を圧倒するが、バッタなどの食草でもあるし、カヤネズミの営巣場所でもあるので意識的に残している。
 平坦面にも残してみたのだが、見通しが悪く猪のお宿を提供する事につながってしまうので、隠れ場所の可能性は排除する視点は持たねばならない。
 小動物だけを優先して環境づくりを行うと野獣の跋扈域を広げてしまいかねない。「小事は大事」なのだ。

        罪無局なら栄転出世いけいけ小サギは即籠の鳥