トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

暑さ寒さも育ちの力

2017-08-09 | 遊び子は
 春休み、夏休み、冬休みなどの長期休校ともなると小学生の入域が増えてくる。小生の子ども時代とは異なり、子ども同士で遊びに来るご時世ではなくなったから、親が連れてくるか参加料を払って参加するかのどっちかになっている。

 この日はNPOの募集に応じた小学生がやってきた。案内するのはアルバイトスタッフや環境教育指導員、あるいは森林インストラクターなどのサポートスタッフが多い。涼みながら見ていると、他の活動でもおおむねそうなのだけれど、引率者自身の子ども時代のコピーに見えてくる。
 
 参加している子ども達はと言うと、眼前の場面では乗り気であるようには見えなかった。説明していた指導員のおっさんは顔くらいは知っている間柄なので、暇そうに離れてぼったっている数人に補虫網で捕まえた蚋を見せたら食いついてきた。
 簡単に話をしてからアリの巣穴の近くに置くようにさせたら騒ぎながらも喰いつくように見ている。感動したのか残酷に感じたのかは知る気もないけれど、子ども達に活気が出たのは確かだ。

 参加する理由は本人の意思ばかりではなく親の希望も多いと聞くけれど、大局的に見れば必要な活動なのであろう。学校教育の現場で新聞に載るほどの熱中症患者が出る事などは異常事態と言わなければならない。
 小生の少年期、猛暑の時期でも畑や田んぼの草取りで直射光下で夕方まで作業することなど普通だったけれど熱中症など聞いたことはなかった。

 近所の幼児のいる家庭では一年中エヤコンが稼働していて、窓を開けて過ごす時期など見たことがないし、おチビちゃんが外遊びに出てくることもない。押しなべて聞こえてくるのは日中からの大泣き、夜泣きの連続なのだ。
 外出時に顔を見れば色白で日焼けもない腺病質に見える表情をしている。「日中1時間でも外遊びさせれば夜泣きも減るだろうに…」と思っているのだが、昨今の近所付き合いでは触れないのが暗黙のルールか…。

 話はぶっ飛ぶけれど、写真の木々の背景は活動を開始したころは徐竹した禿げ山だったのだ。今では小生が禿げ山、いや禿げ頭になり月日の移り変わり世代交代を嫌でも思い知らされた。
 まあ、小生でも「枯れ木も山の賑わい」で、まだ存在感はある!。

吸血鬼は蟻の餌に…

2017-08-09 | 性向有毒の翁なれば
 日蔭に入ると五月蠅くまとわりつく蚋。辟易しつつも憎たらしく思えてきて天誅を与えてしまった。この日も水見回りしながら耳元に五月蠅く寄り付く蚋を補虫網でとらえつつ軽く押さえておいた。
 都合十匹ほど確保できたから林道にいる蟻に与えてみた。蚋は2~3mm程度で蟻はその半分ほどの大きさである。

 さすがに蟻で、一匹でも倍以上もある体長の蚋を動かしていく。そのうち数匹が集まったのだがおかしな動きをするのに気が付いた。蚋に取りついていながら曳く気は見せず、同じように腹部を上下に振っているのだ。
 何のための動作か不明だけれど、もともと身近な蟻の生態など存じ上げていないからしょうもない。