トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**蜂と蜜月

2013-07-20 | 感じるままの回り道

 刈り払う下から湧いて立ち上がるジバチの数にただ後ずさり

 気づかずにシモツケの巣を刈り落とす溢れる蜂に今日はここまで

 冷や汗が流れる汗に混じりたるオオスズメバチ頭部周回

 クマバチは素行優しき花追いの生業なれどクマとは哀し


変態途上

2013-07-20 | 小父のお隣さん

Photo_2

 「なんでこんな場所に?」が正直な思いだ。泥水地の中、周囲と離れて一株だけ立っている水稲の茎にぶら下がっていた。

 蛹に変態中で縮んでいるが、長さは40mmほどもある立派な芋虫タイプなのだ。この株だけ独立していて良く目立っていたけれど、食害された形跡はない。下は泥地で芋虫が移動するには不適だ。

 種類も不明だけれど、ここを場所に選んだ理由もわからない。小生の理解を超えているが、翌日には消えていた。美味しかったのかどうか、小生は知らないが、胃袋に入って身体の一部になるなんて壮大な変態と言えるか…。


今日のトンボ

2013-07-19 | 感じるままの回り道

Photo  7月18日付け静岡新聞27面に掲載された投稿写真。撮影位置関係が理由なのか「ずんぐりしたトンボ」が第一印象だったが、翅端の二点の斑に注意がいった。

 四枚の翅すべてに認められるから、光の加減でもなさそう。こんなトンボがいるのか…と思いつつ、ネットのトンボ図鑑と比較対照してみたが、似たような翅をもつトンボは見つからなかった。

 まあ、自分で見かけたトンボでさえ判別できないのが多いのだから無理もないが、じゃあ、この斑の理由は何だろう…と、お決まりの迷路に入るのだ。夏の夜は短く、対照する写真は多い。


環境調整

2013-07-19 | 水辺環境の保全

PhotoPhoto_2

 水辺の植物が繁茂して、水面を覆ってきた。これ以上のさばらせないために抜根して運び出した。カンガレイは春先に一本の茎を伸ばしていたのに、今では株径30㎝以上、高さは1メートルを超えた。あまりの席巻ぶりで、調和が取れないからスゲと交代させる。Photo_3

 スゲも繁殖力が高く、地下茎で増えていくが、抜き取るのも容易で管理が楽、羽化用の植物としても十分実用に耐える。 以前にカンガレイを掘り取ったところは深く、長靴でも水没してしまう。午前中かかって、トンボ池と泥水地の植生を整えたのだが、長靴の中までグチャグチャで、田植え足袋を使用すれば良かったと思っても後の祭りだった。

 トンボ池の小島に植えたミソハギと女郎花が開花した。フジバカマはこれからだけれど、自分への景観としての楽しみもある。


今日のトンボ

2013-07-19 | 小父のお隣さん

Photo  羽化間もなかったから飛翔したくない雰囲気だった。足元から舞い上がってすぐに止まった。最初はマユタテアカネと思ったのだが、翅端に薄く色がのっている。

 馬鹿の一つ覚えで、このタイプはノシメトンボだけと思っているから、そうだと思うのだが色合いが薄い。Photo_2 羽化直後の若いトンボの色彩は、成熟体とは異なるから、結局はノシメトンボで済ます。

 同じ杭の先端にはショウジョウトンボが止まっていたのだが、このトンボの色調は何時みても鮮やかである。水辺はショウジョウ、シオカラ、オオシオカラが「この世の夏」を謳歌しているが、アキアカネも混じってきたようだ。


災害は忘れた頃にやってくる…

2013-07-18 | 小人閑居して憮然

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 危機一髪だった。逃げ出し場所を変えて、またもや襲われた。刈り払い中の出来事で、もう戦闘意欲消失…。一回は偶然、二回目は幸運、三回目は「泣く」羽目になる事必定である。Photo_6

 椿やシモツケの間で繁茂した夏草を刈りはらっている途中、突然蜂が周囲に集まってきた。もう緊急事態と考える必要もなく斜面を下りた。安全圏に逃げて振り返ると蜂が2~30匹群れている。そこには巣の上部になる一部だけが残り、刈りはらった草の上には落下した巣がバラバラになっている。コガタスズメバチだった。

 この場所の草刈は放棄し、離れた場所で刈り払いを始めたら、またもや周囲に蜂が群れてきた。再び遁走して事なきを得たけれど、もう草刈りを続ける気にはならなかった。二つの巣ともコガタスズメバチの巣で、直径は150mm大。例年、遭遇する巣より大きいから蜂の数も多かった訳である。

 考えてみれば、この斜面には例年巣が数個あるのが「お約束」なのである。シモツケの中と言い椿の中と言い、涼しく乾燥しており正面は草原で絶好の狩場だ。数十匹のコガタスズメバチに二回も取り囲まれて被害を受けなかったのは「幸運」としか言いようがないが、ズボンは茶系で塩素で脱色した迷彩風、上半身は白の半そでに白のアームカバー、頭部首筋は豆絞りの手拭いで覆い防護面付ヘルメット、手袋はゴム製の防振手袋、この出で立ちも少なからず助けになったのであろう。

 ああ、怖かったー。


*出穂期

2013-07-18 | 小父のお隣さん

            トンボ発ち新穂揺れたり午後も汗

            蝉止めばチョンと合いの手聞こえたる

            アタックすシオカラトンボの下に雲

            青き穂と揺れるがままのアカネかな

            トンボらと青田なでゆく大暑なり


絞り水の処理 2

2013-07-17 | 今日は真面目に

Photo_2  ようやく絞り水の流路変更と、周年、この水に湿らされズブズブになった駐車スペースへ、電柱を立てた時の土の山を削って敷き詰め整地も終えた。

 これで、手前から向こうまで10台は安心して駐車できる。一見、公共性のある作業のようだが、隠された意図は「自車を木陰に置きたい」のが本音なのだ。夏の間は日向に駐車すると、帰りの車内がとてつもなく暑くなっている。ハンドルなどは握れないほど暑いので、冷やすためだけに冷風を当てる。

 絞り水が道路を渡り駐車スペースに流れなくなったが、車両を乗り入れて轍が出来ない固さになるまでは10日ほど必要だろう。


幸福な黄色い…

2013-07-17 | 小父のお隣さん

2

 このアブラムシに興味を持った理由は二つ。一つは、鮮やかな色彩と脚や触覚の黒色との対比。二つ目は、有毒な「キジョラン」の液を吸っている事だ。

 フイールドに定植したキジョランを食べている生物は、アサギマダラの幼虫以外に存在しているのは承知していたが、食草としているアサギマダラの幼虫以外の生物は初めて見た。

 名前は何だろうと検索を初めてすぐに止めた。馬鹿馬鹿しいほど多種で、拾い上げたところで正しいかどうかわからん。小生は間接被害者であるから。「幸福な…!」とは思わない。綺麗だとは思ったが。


絞り水の処理

2013-07-16 | 今日は真面目に

Photo_3  連日の猛暑にたまりかね、木陰の作業を選んだ。出勤時?は林内作業のつもりだったが、駐車場の一角をグジュグジュにしている絞り水の処理を行うことにした。

 暑い盛りに処理すれば、掘り上げた泥土も早く乾燥し固くなるだろうとの狙いだ。林道わきの斜面からの絞り水が周年、林道を横切り駐車場に流れている。轍でグジュグジュが増すし、年々、深くなっているから潮時でもある。Photo_4

 絞り水が出ている付近の路肩を掘り下げて水路を10m程度伸ばした。これで林道上から駐車スペース水が流れなくなった。最近、入り込む車両が増えたので安心して駐車できるスペースは確保したいし、その大半が幼児を伴っての利用車両なので、結局、やらなくても良い事まで手を出してしまった。

 今日はツクツクホーシが鳴いた。ミンミンゼミはまだである。


今日のトンボ

2013-07-16 | 小父のお隣さん

Photo_5  トンボと言ってもヘビトンボ科だ。トンボ図鑑には掲載されていない。

 トンボ池に浮いていて、既に絶命していた。通常はアメンボやマツモムシが喰らいついている事が多いのだけれど、今回は一匹も寄っていない。美味しくない理由でもあるのだろうか。

 幼虫は孫太郎虫であるが、周辺の水路で見た事は無い。砂や砂利の川底でないから生息不適と思っている。飛翔力もあるように思えないから、発生は下流のY川なのだろうか…。


無断撮影、睨まれる

2013-07-16 | 感じるままの回り道

Photo  写真を撮ろうとしただけなのに睨まれてしまった。気楽にカメラを向けてはいけないのが昨今のマナーでもある。了解を得なかった小生が悪いが、バッタと言えど、顔を向き直して直視されると凄みがある。

 カマキリは頭部の自由度がバッタよりも高いから、振り向きざまに睨まれるのは、バッタの比ではない。Photo_2 さすがは肉食昆虫である。もう「ごめんなさい」とばかりケータイを引っ込めてしまう。

 このバッタ、体長は50mm程度もあって大型の部類になるが、まだ翅が生えきっていない。このまま翅が伸びるのを待って成体になるのだろう。大物である。イナゴの佃煮を食べたくなった。


*形見分け

2013-07-15 | 今はうたかた

              米入れた衣類小包形見分け

              形見分け着て山に入る夏至の朝

              現世か形見分け着つ梅雨の空

              入梅にメガネも湿り着る形見

              義兄の形見と着替え汗を取る


暑い時こそ「今でしょっ!」

2013-07-15 | 今日は真面目に

Photo_3  三日月池の脇、尾根の突端になる崖地の刈り払いが終了した。ほとんどが真竹の再生竹で、孟宗竹より後処理の手間暇は格段に多い、厄介な生態である。

 5メートルほどの急斜面で刈り払い機を操作するのは、真夏日の中では楽ではないけれど、暑い盛りだからこそ「今でしょっ!」と言い聞かせつつ刈り終えた。刈り屑は倅が集積してくれたので、見た目もすっきりとなった。

 


病変広がる

2013-07-15 | 感じるままの回り道

Photo  初作付けした再生田の病変が三枚目まで広がったが何かおかしい。

 よく見ると、三枚目の中央部で左右の健全さが異なるのである。写真では畦の中央にある竹棒の左右になる。

 考えずとも理由は明白だった。病変に侵されている部分は、環境教育のNPOが親子で植えつけた部分で、健全な半分は、それより一週間早く里山保全のグループが田植えした苗だ。

 同じ田の中で出所の異なる苗があり、一方の苗が病変を蔓延さしている。本来なら、こんなになる前に殺菌剤を散布するのだろうが、見回りもしない「植えっ放し」のお蔭で周辺の生物は汚染を免れている。造成した小生にとっては「棚田風」だけれど、本来は生物保全の水辺なのである。

 今日、自宅の周囲でアブラゼミとクマゼミの鳴き声を聞いた。小生は初聞きなのだが、フイールドではまだ鳴いていない。ニイニイゼミは鳴いているが、市街地より気温も地温も低いのだろう。当たり前か…。