刈り払う下から湧いて立ち上がるジバチの数にただ後ずさり
気づかずにシモツケの巣を刈り落とす溢れる蜂に今日はここまで
冷や汗が流れる汗に混じりたるオオスズメバチ頭部周回
クマバチは素行優しき花追いの生業なれどクマとは哀し
刈り払う下から湧いて立ち上がるジバチの数にただ後ずさり
気づかずにシモツケの巣を刈り落とす溢れる蜂に今日はここまで
冷や汗が流れる汗に混じりたるオオスズメバチ頭部周回
クマバチは素行優しき花追いの生業なれどクマとは哀し
水辺の植物が繁茂して、水面を覆ってきた。これ以上のさばらせないために抜根して運び出した。カンガレイは春先に一本の茎を伸ばしていたのに、今では株径30㎝以上、高さは1メートルを超えた。あまりの席巻ぶりで、調和が取れないからスゲと交代させる。
スゲも繁殖力が高く、地下茎で増えていくが、抜き取るのも容易で管理が楽、羽化用の植物としても十分実用に耐える。 以前にカンガレイを掘り取ったところは深く、長靴でも水没してしまう。午前中かかって、トンボ池と泥水地の植生を整えたのだが、長靴の中までグチャグチャで、田植え足袋を使用すれば良かったと思っても後の祭りだった。
トンボ池の小島に植えたミソハギと女郎花が開花した。フジバカマはこれからだけれど、自分への景観としての楽しみもある。
危機一髪だった。逃げ出し場所を変えて、またもや襲われた。刈り払い中の出来事で、もう戦闘意欲消失…。一回は偶然、二回目は幸運、三回目は「泣く」羽目になる事必定である。
椿やシモツケの間で繁茂した夏草を刈りはらっている途中、突然蜂が周囲に集まってきた。もう緊急事態と考える必要もなく斜面を下りた。安全圏に逃げて振り返ると蜂が2~30匹群れている。そこには巣の上部になる一部だけが残り、刈りはらった草の上には落下した巣がバラバラになっている。コガタスズメバチだった。
この場所の草刈は放棄し、離れた場所で刈り払いを始めたら、またもや周囲に蜂が群れてきた。再び遁走して事なきを得たけれど、もう草刈りを続ける気にはならなかった。二つの巣ともコガタスズメバチの巣で、直径は150mm大。例年、遭遇する巣より大きいから蜂の数も多かった訳である。
考えてみれば、この斜面には例年巣が数個あるのが「お約束」なのである。シモツケの中と言い椿の中と言い、涼しく乾燥しており正面は草原で絶好の狩場だ。数十匹のコガタスズメバチに二回も取り囲まれて被害を受けなかったのは「幸運」としか言いようがないが、ズボンは茶系で塩素で脱色した迷彩風、上半身は白の半そでに白のアームカバー、頭部首筋は豆絞りの手拭いで覆い防護面付ヘルメット、手袋はゴム製の防振手袋、この出で立ちも少なからず助けになったのであろう。
ああ、怖かったー。
トンボ発ち新穂揺れたり午後も汗
蝉止めばチョンと合いの手聞こえたる
アタックすシオカラトンボの下に雲
青き穂と揺れるがままのアカネかな
トンボらと青田なでゆく大暑なり
連日の猛暑にたまりかね、木陰の作業を選んだ。出勤時?は林内作業のつもりだったが、駐車場の一角をグジュグジュにしている絞り水の処理を行うことにした。
暑い盛りに処理すれば、掘り上げた泥土も早く乾燥し固くなるだろうとの狙いだ。林道わきの斜面からの絞り水が周年、林道を横切り駐車場に流れている。轍でグジュグジュが増すし、年々、深くなっているから潮時でもある。
絞り水が出ている付近の路肩を掘り下げて水路を10m程度伸ばした。これで林道上から駐車スペース水が流れなくなった。最近、入り込む車両が増えたので安心して駐車できるスペースは確保したいし、その大半が幼児を伴っての利用車両なので、結局、やらなくても良い事まで手を出してしまった。
今日はツクツクホーシが鳴いた。ミンミンゼミはまだである。
初作付けした再生田の病変が三枚目まで広がったが何かおかしい。
よく見ると、三枚目の中央部で左右の健全さが異なるのである。写真では畦の中央にある竹棒の左右になる。
考えずとも理由は明白だった。病変に侵されている部分は、環境教育のNPOが親子で植えつけた部分で、健全な半分は、それより一週間早く里山保全のグループが田植えした苗だ。
同じ田の中で出所の異なる苗があり、一方の苗が病変を蔓延さしている。本来なら、こんなになる前に殺菌剤を散布するのだろうが、見回りもしない「植えっ放し」のお蔭で周辺の生物は汚染を免れている。造成した小生にとっては「棚田風」だけれど、本来は生物保全の水辺なのである。
今日、自宅の周囲でアブラゼミとクマゼミの鳴き声を聞いた。小生は初聞きなのだが、フイールドではまだ鳴いていない。ニイニイゼミは鳴いているが、市街地より気温も地温も低いのだろう。当たり前か…。