トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

断水復旧2日目

2022-08-18 | 小父のお隣さん
 連続しての猛暑日予報なので少しでも気温が低い時間帯で作業を終えたいから少し早めに出発した。隣り沢の入り口付近、管路最低部の排砂バルブを確認したが開けたまま一晩放置していても通水なしなので強制排砂の出番間違いなしなのだが連続降雨量が多かった事で管内の砂泥が圧縮されているとポンプの水圧で管路の半分だけとは言え排砂できない可能性もあるから「そうなるとこの猛暑下では嫌だなあ!」の思いが高まる。塩ビ管の長さは40mなのでその継手を上部から1カ所毎に外して排砂通水を確認し繋ぐ、この作業を足場の悪い崖地や藪の中で18カ所も行わなくてはならない。もう、そうならない事だけが神頼みだ。

 重量20㎏のエンジンポンプとホース類を取水升まで河床を抱えて運ぶ。夏草も茂り足元が見えないと危ないから前日に歩くルートも刈り払い済みで、これは歩き易かった。いつも通り機材をセットしてエンジンポンプスタート。送水管内の砂泥の抵抗が不明なのでしばらくはアイドリング状態で軽く水圧をかけ続ける。一挙に圧力を上げれば排砂出来る前に送水ホースが破裂する。

 アイドリング圧送15分ほどで突然送水ホースの圧力が下がりヘコヘコし始めた。これで最低部の排砂バルブまでが通水出来た証である。少しだけエンジン出力を上げ10分後、徒歩で下流の排砂バルブまで行った。バルブからは濁っていない水がぼこぼこと排出されている。管内の空気玉が出て来るから脈動は仕方がない。
 排水させたまま吐水口方向へのバルブを全開し、そして排砂バルブをゆっくり閉鎖すれば水流は吐水口方向に移行する。このやり方を考えてからは一旦エンジンポンプを止めバルブ閉鎖に出向かなければならないと言う、一旦強制通水停止をせずに済むようになった。端的に言えば「余分な手間が減った」と言う事。往復15分程度だがその間も連続排砂通水が続いていると言う事が大きいのだ。

 ポンプに戻りやや圧力を上げて更に30分の強制通水で終了。撤退して吐水口での吐水量計測は流量が安定する翌日回しだ。翌朝の流量測定では毎分27リットルを得た。これはこの管路最大値と言って良い。見た目ではこの数字が出るとは思ってもいなかったのでまあ、祝着至極と言って良いが実態は「執着しごき」みたいなもんで「やらざるを得ない」。この送水が止まれば水域は干あがり水棲生物は全滅必死である。そうなれば必要なネットワークの一画「水域環境」が消失し、ひいてはフイールド環境の崩壊の序曲が始まる。やはり「命の母」は水なのであり重要度評価は常にAなのである。
 
 だからこそ人知れず汗をかくのだがかく汗は我が体液、かくして我が心身は水域に水が戻るたびに干からびていくのであった・・・。

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