トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

按配とは手間暇がかかる事である

2017-09-06 | 感じるままの回り道
 水辺一帯は、草萌える頃から部分的に手鎌で少々刃を入れる程度で草叢を維持してきた。毎回の水見回りではキイトトンボやバッタ類、蜘蛛やカマキリなどの捕食動物、カエル類などの小動物、生物を草叢の中で見出す事が出来た。
 ところが草叢が安定して維持されるようになると猪が安心して寄りつける場所にもなってしまい、八月も終盤になったので刈り払いを実施した。見通しが良くなると猪の跋扈は少しだけ減らせるはず。

 小さな生物には草叢が必要、草叢を用意すれば猪を呼び込む。この関係の中で猪は環境破壊の最右翼になってしまうのである。猪を遠ざけつつ小生物の環境を整えるのは、結果的には手間暇かけて低草地から中草地を維持していく事でしか達成できない。
 単なる個人的な望ましい環境であっても、制御できない攪乱要素が入り込んでいると、お手上げに近いのは生活と密接な関係を保っている活動でない事に由る宿命か…。

     作業前全景  ➡   場外搬出終了

この記事についてブログを書く
« シマヘビの脱皮痕 | トップ | *谷地の一刻 »
最新の画像もっと見る

感じるままの回り道」カテゴリの最新記事