トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

絞り水溜まりを池に昇格!

2024-07-11 | 水辺環境の保全

 前回、ヤブヤンマらしき羽化途中のトンボがいたので即刻中断の止む無きに至った掘削を再開する。面積にすれば半畳程度なのだが日陰とは言え気温30度ともなると汗が滴る。汗まみれで掘削終了、掘り上げ積み慣らした部分を眺めれば更に拡幅可能に思えるものの掘削で出た土の処分は一輪車で移動させるしかなく、そこまでの手間暇をかける程の必要は無いのがこの場所「ヤブヤンマ用の産卵水域」なのである。

 前回の跡から掘削開始 ➡  掘削終了

 水源は絞り水だけれども送水に頼っている水域に比較すれば干あがる心配のない場所で、その意味では種の保存にとっては大切な絞り水溜りであるのだが、拡幅した事によって水溜りと言うより池に見えて来た。湛水量が増えたことで環境的には更に安定するだろうからトンボ類の発生に期待する。下の写真は完成した全景で、水中から突き出た丸太や枝は産卵と羽化用の仕掛けで杭列は絞り水を右手に誘導する制水杭列だ。これで流れ出て来る砂泥を右方向に流し堆積させて左方向は安定した水域を形成する、と言う目論見なのだが、たぶん大丈夫だろう。

 さて、前述の「ヤブヤンマらしき羽化体」は「ミルンヤンマらしい」とのメールが入っていた。写真をもってS先生に確認するしか確定の手段は無いのだが、そうなれば発生種がまた増える事になる。猛暑の中の一服の清涼剤、とはならないが身体髪膚ドロドロクタクタにして水域や環境形成して来た甲斐があったと言う事になる。

     


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