トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

謹製ファットボール

2020-12-13 | 今日は真面目に
 そろそろ冬鳥に給餌して楽しむ季節になった。今期は大奮発してファットボールから作ってみた。これを入れるスプリングフィーダーも2個用意したのでフイールドにフイーダー、自宅にもフイーダー置いたと、まあ冬だもんね寒さを感じるのは。
 作るにあたって、何せ初めての事だからネットで情報収集したのだが中身は多種多様で、中にはヒマワリの種をラードで固めてボールにした物まであった。初心者の小生でさえ「なんじゃ、これは⁈」とセンスを疑いたくなる代物まであって参考にはならなかった。

 ラードは昔には塊で店頭にあったような記憶なのだが行きつけの店には10g包装でしかない。一度に10個も持ち帰る勇気もなく無料であっても数回の買い物に合わせ調達した。小生「タダだからガッポガッポ」なんて浅ましい行動はしないのである。慎み深く由緒正しい魚沼の米作貧乏農家の生まれで育ちだからだ。
 かくしてラードを確保できたのを機会にスプリングフィーダーを注文し、現品を見てボールの大きさを決めたつもりだったが少し大きすぎるように感じた。

 材料を混合しておよそ900g、はっきりと重量が分かっていたのは小麦粉、ラード、黒糖だ。当初、ラード100gで製作するつもりだったのだが、混合する材料が多くなってしまい握っても固着しない。結局はラードを増やして170g、薄力粉400g、黒糖60gが計った材料で残りは小皿に目見当で用意したのだが平均すれば70g前後と言うところだろう。
 ネットの情報を読むと「手がベタベタ」なんて記述が多かったものの小生の感覚ではそうならなかった。湯せんしながらボールの中で混合し握ってボール状7個を作る。1個あたり120g前後となったが、100gくらいで良かったのだろうとは結果論。

 さて小生がこだわったのは配合する材料で、別に30品目なんて自分にも「適切」なんて思っていない性分なのでざっぱな構成ではあるものの、多少は冬鳥の健康には配慮したつもりだ。まあ「過ぎたるは猶及ばざるが如し」なんて故事もあるけれど初体験のご愛嬌にする。
 上記の3種の材料は核になるものだが、他に加えた材料は勝手といえば勝手で、黒ゴマ、削り粉、干しブドウ、蛹粉だ。作ってしまった後で「小麦粉の代わりにきな粉」を思いついたのだけれど後の祭りで次回のお楽しみにする。蛹粉は冷凍生蛹から作ったのだがレンジで解凍したらリビングまで悪臭が充満、煎り上げるのはカセットコンロで庭でやった。

 蛹粉は栄養価の点で添加したのだけれど冬鳥が嫌うのか好むのか皆目不明の添加物である。気持ちとしては高カロリー、高タンパク、ミネラル豊富で動物性も植物性もと欲張ったのだが、冬鳥が好むかどうかは神のみが知る。我が髪はもう知る由もない。少々、図に乗った感もしないではないのだが二枚貝の餌として用意してあるミドリムシと乳酸菌の粉末も少々加えてみた。たまたま読んだ記事の中に「飼育個体を野生に返す場合、その地域の腸内微生物を摂取させてからだと生存率が高い」というくだりに反応したのだが、考えてみれば初めから野生で、余計な菌種を供給してしまった感もある。勇んではいなくても勇み足、弘法も匙の誤り・・・。それでもお天道様は東から上がってくれるのだ。

                   
 材料、上段左から削り粉、蛹粉、ラードの動物質。中段は黒糖で下段左から干しブドウ、黒ゴマ、クルミ、小麦粉と植物質。

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