かれこれ二昔も前から駆除を続けているけれど未だに根絶できていないワルナスビである。当初は一株一株のゴボウ根を掘り下げて抜き取っていたのだが地下の直根は地上部の2倍以上の長さがあるので効率が悪いし残根すれば復活するので移行性除草剤のスプレーで対処する方法に変えたのだが絶滅には至らせられないままである。除草剤のスプレーも成長して葉数が多くなった頃合いで噴霧しようとしていても度々丸刈りにあってしまうと機会を失ったりでなかなか思うようにはいかない。
今回も「自然観察会」のために刈り払われてこの時期になったのだが数えたら20本ほどあったので早速準備して朝一番にスプレー噴霧した。今回の除草剤は即効性の高い商品から一段即効性が落ちる薬剤にしたので帰宅するまでの時間を含めても変色する程の変化は見られなかったが「翌朝には枯れる」と説明書にはあるので効果を確認できるのは翌日になる。噴霧し枯れた株の消滅までは確認してはいないのだがワルナスビ大繁殖のフイールドを行き来しているグループがいるから、恐らくこのルートからの侵入なのであろう。生じた株を駆除しても持ち込みする往来は根絶できないからワルナスビの駆除も延々と続くのだろう。意図して投入されたオオカナダモの駆除もそうなのだが一旦侵入を許すと長ーい駆除の戦いになるし人の根が尽きれば「ハイ、それまーでよ!」。
いわゆる「ひっつき虫」と言われる類い、ヌスビトハギやヤブジラミなどは既に駆除できない範囲にまで広がってしまった。ヌスビトハギを認めた当時、「小さいけれど花は可愛い」何て思っていたら年々勢力を拡大して現状にまで至った。まあ、気が付いた時にはステージⅣで手の打ちようがない様である。水域で水見回りする範囲は選択的刈り払いするけれど敵もさるもの、しぶとく背丈10cm程度でも種子を付けるから「元を断たなきゃ駄目!」けだしその通り、でも孤爺には毛出しは遂に引っ付かなかったわい・・・。人生は不公平で哀しい。