トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二枚貝越冬準備…今期の総括

2018-09-18 | 何よりの楽しみ
    ➡     日除け覆いを外した

タナゴの産卵期も終わり少し早いけれどカラスガイとドブガイ、マシジミの越冬準備をする。今夏は昨季より高温状態が長く7月8月の池の水温は30℃を下がる事が無かった。高温に弱い二枚貝は「ほぼ全滅か…」と覚悟をしていたけれど、日除けを施したのが功を奏したか過半数を失うだけで済んだ。
 とは言え大打撃には間違いなく、と思いつつも池の水温を下げる算段を施すほどの資金力は無いので飼育は給餌に気を使う事くらいしか手立てはないのだ。

 春先からシジミと産卵用の二枚貝は管理籠で維持していたが、今回日除けの覆いを外し産卵用の二枚貝は池の底砂へ、シジミは引き続き管理籠で越冬させる事にした。
 シジミも池の底砂へ放しても良いのだが生育状態や生存数を確認するには把握しきれず籠で越冬させる。このシジミ、失ったのは1個体のみで、他はサイズも大きくなっていて大型の二枚貝より適応力がある様に思える。

 しかしながら今期の稚貝三代目はひとつも見いだせなかったのが残念だが、池の底砂内は探っていないから確定とは言い切れない。更に残念なのはタナゴの稚魚を一匹も得られなかった事である。浮揚げ水槽にヤゴが発生するとは思ってもいなかったので、稚魚が貝から出たかどうかさえ不明の大失態であった。

 産卵用の二枚貝は写真の通り半数を失ったものの、昨季の高温状態より生存率は高かった。高水温が2カ月も続いた割りにはよくぞ生き残ってくれたと思うばかりである。
 30℃を超える高水温下で2カ月以上命脈を保っていた事は「有難い」の一言に尽きるけれど、その理由を今後のために明らかにする術はない。昨季と気象条件が悪かったにも関わらず失わなかったのは、条件の違いに触れれば遮光した事と餌を変えた事、関係するか不明だが金魚藻の繁殖、硫黄泉に入った折に持ち帰り投じた源泉水の4点くらいだ。
 温泉水は貝殻を作るに必要なシリカなどがあるからだが、底土にゼオライトも混入させていて貝化石のパックも入れてある。しかるに自然状態の貝殻より薄くなってしまうのはなお成分が不足なのだろう。人工環境の飼育は難しい。

 餌は従来の微生物錠剤に加え3本セットの「植物性ヨーグルト」を10日に1本、豆乳を植物性乳酸菌でヨーグルトに仕立てた市販品を適宜給餌、加熱後ミンチにしたレバーを適宜投与、とこんな塩梅だった。
 これが結果に関与できたかは不明なものの「ミドリムシ藻」を与えてみたかったのだが高くて手出ししていない。100g1万円で100回投与できると踏んでいるので、産卵期と高温期に備え導入の価値は有るだろうと皮算用している。腹の足しにするより「微量要素」の添加である。
 まあ、二枚貝にサプリメントを投与するより己に投与すべき、なのが客観的判断と言うものだろうけれど、既に脳細胞の実態では時期遅しだ。

             夏越しして生存、越冬体   ➡    夏越し出来なかった   

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