トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

産卵が無かった結果は開花!

2023-06-17 | 蝶の食草園
 どういう理由があるのか全く不思議な現象で今期の自宅にはジャコウアゲハが舞わないのである。故に食草であるウマノスズクサは食害、ではなくご馳走にならずに済んでいつもなら一回目の食い尽くしの頃なのに健全で開花にまで至ってしまった。
 しかし、ジャコウアゲハの産卵はなくとも数株の葉は細かい食害を受けて網のようになっている。食べている昆虫など興味が無いのだがこの現象も今期になって初めて観察したのだ。「有毒のウマノスズクサを食べるジャコウアゲハの幼虫ではない虫」とは誰なのだ。まあ、思考難渋しようとも判明する訳もなく十数年ぶりの花見となった。

 もともとウマノスズクサは食草として庭に入れたのでもなく大株にして「へんてこな花」を鑑賞したいと言う覗き見趣味のいわゆる「出っ歯の亀さん」ならぬ亀頭…いいえ「輝頭の爺さん」の手口に過ぎなかったのだけれど種子も出来ずに繁殖し今では猫の額、鼠のおでこに繁茂してしまった。
 この疑問をS先生にぶつけたら「地下茎で繁殖します」といとも簡単なご宣託で子選択は「種子だけでは無かった!」と初めて理解したのである。人生百年時代、学ぶのは尽きる事が無かった。と言う事は「種なしになった小生でも繁殖の機会あり!」と結論誘導できるのだが確かめる術もなかったわい。