トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ノアザミのポット上げ

2023-06-29 | 蝶の食草園
 採り蒔きしたノアザミは発芽して本葉が出る頃合いでも無いのだが混み入ってきたしポットに上げる事にした。量が多いので数本立ちで植え込む手間は用いずスプーンでトレイの底から浚ってポットに移したのである。最初は大きなピンセットで行おうとしたものの根張りが崩れていくし植え傷みも強くなるだろうから掬った半分は枯れたとしても1ポットで育てるには十分な量で活着して本数が多いとなれば間引けばよいのである。

 ポットに上げて1カ月もすれば鉢底から白根が見えてくるだろうからその時にはフイールドに定植する。フイールドのノアザミの開花はとうに終わり種子も散らしてガクだけを残した打ち枯らした姿なのだが自然散布できた種子の量に比較して発芽に到る数は僅かで周囲にある開花株のほとんどは養成苗からのものである。

 ノアザミに限らずフイールドに蒔き床を設え直播しても発芽成長する数は少ないので安定的に供給するにはどうしてもバックヤードの作業が必須だ。
 メドハギは早春に日当たりの良い場所を耕しスプーン1杯分ほど播種してのだがパラパラと発芽は確認できたものの先日、S先生と共に確認に行ったところ数本しか数えられなかった。この本数では育つかどうか怪しいのであって後日に掘り上げして自宅でポットに植えなおしている。たかだか3本3ポットでしかないけれど宿根草だし1本でも活着し開花株となってくれれば次世代株の希望が見えて来る。
 ノアザミも株数としては100本ほどには達しているだろうがフイールドの中で観ればほんの一画であってもう少し欲しいのだ。育苗バットの苗はまだ半分ほど残っている。もったいないからもう50ポット程度を用意しようかどうしょうかと思考徘徊中だ。かくして貧乏暇なし、貧農暇なし、貧脳能無し、てなもんや三度笠。