トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

漸くキジョランが発芽した

2023-06-04 | 何よりの楽しみ
 春の彼岸が過ぎてから播種したキジョランの15ポット。発芽が観られずヤキモキヤキモキのし通しだった。既に何回かの播種経験もあるから「発芽まで時間を要する」のは承知とは言えそれでも杞憂は続くのだった。「まあ、発芽までは3カ月…」と肝に銘じていても心配は心配なのだった。

 今までの苗はすべて棚田跡や畑跡の耕作跡地に定植してあるのだがどれも生育が芳しくない。「石灰岩土壌を好む」とネットで読めば牡蠣殻化石を投与したり秋には大量の落ち葉を周辺に持ち込んだりと手当は欠かないのだけれど葉数が増えない。
 そこで今回養成するキジョランの苗は耕作跡地ではない元々の地表を選んで「定植」をしたいのである。それでも生育が思わしくなければ「土地とあわない」事になろうが自分の寿命を考えれば「次の段階へは至れない」制約がある。そんな事でこの苗は是非ともフイールド本来の表土で育ったもらいたい切望に近い期待がある。

 15ポット各々に4粒程度づつ播種しておいたのだが発芽率は今のところ2割程度だ。それでも育ってくれれば鉢替えの時に複数まとめ定植用養成鉢を3鉢は出来そうなので十分と言えば十分である。今期の定植は不可能だから来季かその次かは育ち具合による。今から鉢替え用の用土を用意し梅雨明け頃には用土十分にして暑さと乾燥に強い環境で夏越しさせたい。

       

台風二号で雨量350mm超…

2023-06-04 | 小人閑居して憮然
 降り荒れた強雨もようやく収まった3日、積算雨量350mm超を眺めて想う事は「水源は大丈夫か⁉」に尽きる。まだ梅雨の始まりであるから送水が滞っても水域の枯渇には至らない安心はあるものの昨年の15号台風の被害、水源地の荒廃を補修するところまで手が回っていないのだ。
 それに上乗せし更に被害が拡大すれば「老骨に鞭打つ」どころではない「蝋燭を垂らされ」「手枷足枷嵌められて…」三昧を堪能する仕儀となろう。「もう堪忍してぇーっ」が正直な気分だ。

 フイールドは濡れているし出水量も減ってはいないだろうから作業は行わないにしても水見回りだけはしてきた。心配だった断水には至ってはおらず一安心であるが水源地の実態は行って見なければ分からないのも事実である。隣り沢筋を下降し尾根末端を横切る地点が最低高度なのだがここは昨季の15号台風の豪雨で斜面崩落に遭って隣り岸まで送水管を押し出してしまった。急な崖下でいつ新たな崩落に遭うか分からない環境だから作業もままならず復旧は手つかずだったから今回の雨量による増水で新たな痛手を被っているのは必定だろう。
 それでも送水は滞ってはいないから敢て危険地帯への進入は避けるのが賢明だ。

 フイールドの土砂溜まりはどこも堆積土砂が増えている。これを浚いあげねば水深が浅くなるだけなので真面目に行って一週間分の泥浚いの仕事が出来ている。更に棚田部の分水池では増水で分水路での排水が間に合わず越流痕も顕著になっていた。その上、先日に漏水孔潰しを行った部分とは別に新たな漏水孔が幾つも顕在化している。カチカチ山の泥船仕様ではない「山土」を盛り土として堤を作りなおさない限りはイタチごっこなのだった。腰をナデナデ溜息三昧・・・。水系の不具合を放置すればもう元に戻せない環境崩壊に直結しているからである。