トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「オオアオイトトンボ視認できず」

2023-06-06 | 小父のお隣さん
 小生は所用で行かれなかったのだがS先生とSさんは4日に「オオアオイトトンボの羽化体」と「ハネビロエゾトンボらしき個体」を見たとメールに入っていた。
 ハネビロエゾトンボはまだしもオオアオイトトンボくらいは初見出来るかとトンボ池周囲を回ったのだが無理だった。オオアオイトトンボは羽化してもすぐに暗い林内に移動してしまうので明るい場所で観られるようになるのは10月以降になる。
 それでも足元からキラキラと翅を煌めかせながら飛び立った個体に「ハネビロエゾトンボ⁉」と期待値は禿げた天頂まで上り詰めたものの期待空しくオオシオカラトンボのメスであった。飛行できるようになった直後のきらめきは特別の美しさがあるけれど小生がそんな現象に気付いたのは水域造成してから後の事になる。

       

水源地の復旧作業

2023-06-06 | 水辺環境の保全
 いつものように雨が降り 水の心配す私に…なんてと口ずさむおいらの前に吐水口の水は細いままに現れたのだった。台風2号の350mm超の豪雨の止んだ朝、ともかくいつも通りの吐水量があってホッとしたのも束の間、予定していた泥浚いを中止して水源地に向かった。

 「早い段階で何時かは手を入れねば・・・」と考えていた取水部の上流部は増水で流路が変っていた。かろうじて取水升への流路部分と接続されていたのだがこれは奇跡だろう。24時間雨量で350mm超の豪雨では取水できなくなるような流路の破壊が起こっても不思議ではなかったのである。これを「幸いとして」これ以上の流路と河床の変動が起こらない様に丸太を設えて流路保全の手当てをしなくてはならない。
 玉石交じりの河原なので杭を打つにも難渋するし丸太を引き込むのもえらい難儀な作業となるから「老骨に鞭」どころではない「ご老体に鞭・蝋燭・焼け火箸」のランクに相当するだろう。小生、開祖ご先祖様から代々エニシャルはSであるからMのエニシャルは当たらないのに・・・。

 嘆いても始まらないのが目の前の現実で、とにもかくにも埋まってしまった取水升を掘り出さねばならない。こんな作業で何時も呆れるのは取水升目前の取水路に取水パイプを仕掛けるご仁がいる事だ。自分で河床や取水路の整備保全は全く行わないけれど水流の安定する取水升近くに増水の度に設置部を接近させている。この感覚は理解できない。
 今回、雨の止んだ朝は送水が保たれていたのに1日置いて断水したと言う事実は「取水升直上に仕掛けた升が埋まり復旧で取水路に盗水仕掛けを設えた結果」であると観る。この掘削で雨が止んだ日の流量に任せ土砂を掘り流した結果が断水となった時間的経過を理解できるのだった。

 それはともかく取水部に行く前に最低高度になる排砂バルブを開けてから向かった。泥水が勢いよく排出されていたから「取水升に水を落せば解決」と考えて取水升周りを復旧させたのだが取水升内の取水管に陰圧が無いのだった。排砂バルブは開けてあるから水が通じていれば掌が吸い付くはずの陰圧が発生していない。
 帰路、崖下の沢に降りて排砂バルブを確認したら水の一滴も出なくなっている。もう完全に管内閉塞である。これを解決するにはエンジンポンプで強制圧送して排砂する必要がある。一難去ってまた一難、自転車操業・水商売はかくして我が業みたいに憑いて離れない背後霊みたいになっちまっているわい。

 行えば疲労困憊しばらくヨレヨレ、行わなければフイールド崩壊で、こう言う因果は理解できる人には話す必要は無いし理解出来ない人には話しても無駄なのである。かくして黙食、いいえ黙々と作業を行う奴隷みたいになってしまうが元々姥捨て山の孤老であるからして今更かぁ。