人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

フランス映画「オーケストラ・クラス」を観る~モーツアルト「ディヴェルティメントK.136」、バッハ「シャコンヌ」、リムスキー・コルサコフ「シェヘラザード」が演奏される

2018年09月14日 07時40分58秒 | 日記

14日(金)。わが家に来てから今日で1443日目を迎え、トランプ米大統領は12日、米国の選挙に介入したと判断すれば外国の政府や企業、個人に制裁措置を科すことを可能にする大統領令に署名した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      トランプの当選前の経験からいって 自分で自分の首を締めなければいいけどね

 

         

 

昨日、夕食に「サバ味噌」「マグロの山掛け」「海鮮のネギ塩焼き」「冷奴」を作りました   いずれも超簡単料理です

 

     

 

         

 

昨日、ヒューマントラストシネマ有楽町で「オーケストラ・クラス」を観ました これはラシド・ハミ監督による2017年フランス映画(102分)です

シモン(カド・メラッド)はヴァイオリニストとして行き詰まり、パリ19区にある小学校に音楽教育プログラムの教師として赴任する 気難しく子どもが苦手なシモンは、6年生の生徒たちにヴァイオリンを教えることになり、やんちゃな子供たちを相手に四苦八苦するが、やがてアーノルド(アルフレッド・ルネリー)という一人の黒人少年にヴァイオリンの才能を見い出す アーノルドの影響もあってクラス全体が音楽に夢中になり、成長していく子供たちと向き合うことで シモンもまた音楽の喜びを取り戻していく そして1年後に開かれる「フィルハーモニー・ド・パリ」での演奏会を目指してレッスンに励み、他校との合同オケによりリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」の演奏に臨む

 

     

 

この映画は、音楽に触れる機会の少ない子どもたちに無料で楽器を贈呈し、プロの演奏家たちが音楽を教えるフランスの実在の教育プログラム「デモス」から着想を得た物語です 

この音楽教育システムはベネズエラの「エル・システマ」で有名ですが、元を正せば日本の「スズキ・メソード」から始まっています

この映画で良かったと思ったのは、生徒たちだけでなく親たちを巻き込んで演奏会に臨んだことです 彼らの練習場が電気火災で焼けてしまい、シモンも生徒たちも演奏会への出演を断念しようと思い始めた時、「せっかくここまで上達したのだから練習を続けさせたい」として親たちが倉庫を改装して練習できるようにしたのです

シモンが生徒たちに「演奏するのに一番大切なことは何か?」と問うと、彼らは「練習をすること」「先生の言うことを良く聞くこと」「お互いにリスペクトすること」と口々に答えますが、シモンは「一番大切なのは演奏を楽しむことだ」と言います。日本流に言えば「音楽」は音を楽しむと書く、ということでしょう

全編を観終わって意外に思ったのは、この映画で使われたクラシック音楽がたったの3曲だったということです 1曲はシモンが弦楽四重奏団のメンバーとして弾くモーツアルト「ディヴェルティメントK.136」の第1楽章「アレグロ」です 2曲目は、シモンが生徒の家を訪問した時に父親から何か弾いてくれと頼まれて弾くJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004」の第2楽章「シャコンヌ」です 3曲目は言うまでもなく、彼らの発表曲「シェヘラザード」です

発表曲に「シェヘラザード」を選んだのは、コンマスを務めるアーノルドに 第1楽章「海とシンドバッドの船」の「シェヘラザードの主題」をヴァイオリン・ソロで弾かせるためでしょう

「シェヘラザード」とは「千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)」のヒロインの名前ですが、リムスキー・コルサコフ(1844‐1908)はそれを交響組曲として1888年に完成させました   彼は青年時代に海軍士官として遠洋航海をしたことがあり、その時の体験がこの曲に生かされていると言われています   スケールが大きく美しい曲です

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