人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

チョン・ミョンフン ✕ 東京フィル ⇒ 5月に韓国公演 / 佐藤正午著「ジャンプ」を読む ~ 5分で戻ると言い残してコンビニにリンゴを買いに行ったまま失踪したガールフレンドの行方を追う青年の物語

2024年04月09日 00時00分03秒 | 日記

9日(火)。東京フィルの公式サイトによると、チョン・ミョンフン指揮東京フィルが5月に韓国の3都市で4公演(7日、9日、10日、11日)を行うとしています 現在チョン・ミョンフンは東京フィルの名誉音楽監督を務めています 東京フィルの韓国公演は今回が8回目となります プログラムはAプロが①シューマン「ピアノ協奏曲」(P:チョ・ソンジン)、②ベートーヴェン「交響曲第5番」、Bプロが①ベートーヴェン「Vn、Vc、P 三重協奏曲」(Vn:イ・ジヘ、Vc:ムン・テグク、P:チョン・ミョンフン)、②同「交響曲第9番”合唱付き”」となっています。周知の通り指揮者チョン・ミョンフンは、1974年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で第2位入賞を果たしています なお、4公演のうち7日と11日のAプロと9日のBプロはすでに完売とのことです こうした民間レヴェルの地道な文化交流は大事だと思います

ということで、わが家に来てから今日で3374日目を迎え、米紙ワシントン・ポスト電子版は7日、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、トランプ前大統領がウクライナに南部クリミア半島や東部ドンパス地方の国境地帯をロシアに割譲するよう圧力をかけることで終戦に持ち込めると周囲に語ったと報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプよりバイデンの方がやり易いと言ってたプーチンは  発言を撤回するだろ

 

         

 

昨日、夕食に「鮭のムニエル」「生野菜サラダ」「ワカメの味噌汁」を作り、「ホタテの刺身」と一緒にいただきました 和食はヘルシーでいいですね

 

     

 

         

 

佐藤正午著「ジャンプ」(光文社文庫)を読み終わりました 佐藤正午は1955年長崎県生まれ。1983年「永遠の1/2」で第7回すばる文学賞受賞。2015年「鳩の撃退法」で第6回山田風太郎賞受賞。17年「月の満ち欠け」で第157回直木賞受賞 「身の上話」「彼女について知ることのすべて」「アンダーリポート」など著書多数

本書は平凡なサラリーマンの三谷純之輔が、付き合い始めて半年ほどのガールフレンド南雲みはるとデートし、バーで度数の強いカクテル「アブジンスキー」を飲み、泥酔に近い状態で彼女の部屋に辿り着いたところ、彼女が彼の朝食のためのリンゴを買い忘れたことに気がつき、5分で戻ると言い残してコンビニに向かったあと、忽然と失踪してしまうというストーリーです

 

     

 

【以下、ネタバレ注意】

結局、南雲みはるは当初はリンゴを買って帰るつもりが、コンビニで急病の女子大生を救急車で病院まで連れていくことになり、そこでまた偶然に知り合いに出会い・・・といった具合に、次から次へと偶然が重なり、しかもケータイの電池切れが重なって連絡がつかなくなるという事態に陥ります その後 三谷は、南雲みはるが彼女の姉や友人には連絡を取っていたにも関わらず、ボーイフレンドである自分にだけは連絡を寄こさないことを知り、「ほかに男がいるのではないか」と疑問を抱きます   しかし、実態はまったく逆で、実は三谷こそもう一人の女性と付き合いを続けていたのです その女性からの手紙により、南雲みはるは三谷から手を引くことを決心し、彼の前から姿を消したのです しかし、その女性がどのようにして南雲みはるの名前や連絡先を知ったのかは語られず「本人の口から聞くしかない」のです

この物語は「1杯のカクテルがその後の人生を変えてしまうこともある」という教訓めいたものが示されています 「もしもあの時、ああしていなければ、別の人生があったかもしれない」、あるいは「もしもあの時、思い切って行動していれば、別の生き方があったかもしれない」というような、誰もが経験する人生の節目における”選択”の問題です

なお、三谷がバーで飲んで泥酔した「アブジンスキー」は「アブサン + ドライ・ジン + ウィスキー」のアルコール度数:40度のカクテルで、別名「アースクエイク(地震)」と言われているそうです 飲んでみたいとは思いますが、今は断酒中なので腰痛が完治したらチャレンジしたいと思います

さて、この小説を読んで、同じように偶然が次々と重なり物語が思わぬ方向に動いていく「身の上話」を思い出しました あの小説は、最後の1行を読んだとき「えっ」と声を出してしまいました その点、「ジャンプ」は軟着陸しているのでそんなことはありませんでした が、佐藤正午はどういう理由でこの小説のタイトルに「ジャンプ」と名付けたのだろうか 南雲みはるの流転する人生を「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」になぞらえたのか あるいは、物語の飛躍を「ジャンプ」と名付けたのだろうか 「本人の口から聞くしかない」ようです


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