人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

スティーブン・スピルバーグ監督「フェイブルマンズ」を観る ~ スピルバーグ監督の自伝的作品:ベートーヴェンもモーツアルトもヘンデルも流れる

2023年08月22日 07時02分09秒 | 日記

22日(火)。わが家に来てから今日で3143日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、金正恩総書記が日本海側に配備された海軍の艦隊による戦略巡航ミサイルの発射訓練を視察したと報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     真上に打ち上げて 真下に落下するミサイル実験をやってくれたら 国連で表彰する

 

         

 

料理上手な息子が帰省を終えて日曜に赴任先の福島県白石市に戻ったので、再び料理を作ることになりました 昨日、夕食に「ナスの豚巻きレンジ蒸し」「生野菜サラダ」「モヤシの味噌汁」を作り、「イワシの刺身」と一緒に食べました 「ナスの~」は新聞の「料理メモ」に載っていたレシピで初めて作りましたが、レンジ利用なので簡単に出来て、とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹でスティーブン・スピルバーグ監督による2022年製作アメリカ映画「フェイブルマンズ」(151分)を観ました

1952年に両親と初めて映画館を訪れ「地上最大のシヨウ」を観たサミー・フェイブルマン少年(ガブリエル・ラベル)は映画に夢中になる それ以来、自らも8ミリカメラを手に、家庭の休暇や旅行の記録係となり、妹や友人たちが出演する作品を制作するのだった そんなサミーを才能豊かなピアニストの母ミッツィ(ミシェル・ウィリアムズ)は応援するが、有能な科学者の父バート(ポール・ダノ)は単なる遊びの趣味だと考えていた ある時、一家は父の仕事の関係でアリゾナからカリフォルニアへと引っ越す。新しい土地での心を揺さぶる体験が、サミーの未来を変えていく

 

     

 

この映画は、「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢を叶えた自身の原体験を映画にした自伝的作品です スピルバーグ(1946年~)がウクライナ系ユダヤ人であることから少年時に虐めに遭ったことや、両親が離婚したことも事実として映画に反映しています

初めて映画を観たサミーは列車と自動車が衝突するシーンに衝撃を受け、父親からプレゼントされた鉄道模型ジオラマで列車と車を衝突させて壊してしまいます 母親は、衝突シーンを映像に残せば、列車や車を壊さなくても済むと説得します このエピソードで思い出したのは、スピルバーグ監督によるテレビ映画「激突」(1971年・アメリカ)です 「激突」は少年の時に観た映画のワンシーンが原点だったのだろうと思いました

映画のラストで、サミーが「駅馬車」「怒りの葡萄」「荒野の決闘」でお馴染みのジョン・フォード監督のオフィスを訪ねるシーンがありますが、フォード監督を演じていたのは「エレファント・マン」「ツイン・ピークス」でお馴染みのデヴィッド・リンチ監督です フォード監督は「映画監督に成りたい」とやってきたサミーに、壁に飾られた絵を見せて「何が描かれている?」と訊きます。サミーは「人が3人いて・・・」と見た通りの説明をしますが、フォード監督は「そうじゃない。地平線はどこにある?」と訊きます サミーは絵によって「上です」「下です」と答えますが、フォード監督は「そうだ よく覚えておけ。地平線が上にあるのと下にあるのは良い絵で、真ん中にあるのはつまらない絵だ 分かったらとっとと失せろ」と言います 映画を撮る上での構図を示した言葉ですが、このひと言でサミーは映画を撮るコツを獲得します

この映画では、母親ミッツィがピアニストであることからクラシック音楽が弾かれます ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 作品2-1」、モーツアルトのピアノ・ソナタ(番号不明)、そして極めつけは何度か弾かれるヘンデル「メヌエット」です 物悲しく切ない音楽は、夫バートとその友人ベニー(セス・ローゲン)の間で心が揺れるミッツィの複雑な心情を見事に表しています この曲はアンヌ・ケフェレックが しばしばアンコールピースとして弾いています

 

     

 

本当に好きなことは諦めずに最後までやり通せば、いつかは夢が実現する・・・それがこの映画におけるスピルバーグ監督からのメッセージです

 

     


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