14日(水)。わが家に来てから今日で1260日目を迎え、トランプ政権が12日 米南部フロリダ州の高校で17人が死亡した銃乱射事件を受け、教職員への銃の訓練などを柱とする学校の安全強化を発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ライフル協会の反対で 銃購入の年齢制限の引き下げは入ってない 方向性が疑問だ
昨日の朝日夕刊によると、
「米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場は12日、性的虐待の疑いが浮上していた指揮者ジェームズ・レヴァイン氏(74)について、外部機関による調査の結果、虐待の確証が得られたため『関係を絶った』とし、解雇したことを明らかにした レヴァイン氏は2016年まで40年にわたり同劇場の音楽監督を務めていたが、若い音楽家らに対し自らの権威をかさに性的虐待やセクハラ行為を行っていた確証が得られた。調査には70人以上が協力した
」
とのことです
METライブビューイングの歌手へのインタビューでは、多くの歌手が「レヴァイン氏のお陰で今の自分がある」とか、「レヴァイン氏ほど歌手に寄り添って演奏する指揮者はいない
」とか語っていますが、デビュー間もない新人歌手には高圧的な態度を取っていたようですね
とても残念です
昨夕、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで日本フィルのコンサートを聴きました これは「2018都民芸術フェスティバル」参加公演です。プログラムは①メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」、②同「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」、③シューベルト「交響曲第8番ハ長調”ザ・グレート”」です
②のヴァイオリン独奏は 長年にわたり東京交響楽団のコンミスとして活躍し、現在フリートして演奏活動をしている大谷康子、指揮は2008年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール第2位入賞の大井剛史です
オケのメンバーが配置に着きます。弦は左にヴァイオリン・セクションを集めています 残念ながら日本フィルの団員はほとんど分かりません。辛うじて分かるのはコンマスの扇谷泰明氏とソロ・チェロの辻本玲氏くらいです
1曲目はメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」です この曲は1829年の夏にスコットランド旅行中に訪れたヘブリディーズ諸島の印象をもとに書かれた作品ですが、序曲と言っても歌劇の序曲とは違い、独立した演奏会用の作品です
大井氏が指揮台に上がり演奏に入ります。現在、東京佼成ウインドオーケストラの正指揮者を務める大井氏にとっては得意のレパートリーでしょう。音による風景画を聴いているようでした
2曲目はメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」です この曲はちょうど1週間前に小林美樹さんの演奏で聴いたばかりです。そういう意味では、彼女の演奏と比較しながら聴けるのでラッキーでした
この曲は1838年に着手され1844年に完成しました。第1楽章「アレグロ・モルト・アパショナート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグレット・ノン・トロッポ~アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成りますが、続けて演奏されます
ソリストの大谷康子さんが濃いピンクの華やかな衣装で登場、スタンバイします 大井氏の指揮で第1楽章が開始されます。冒頭は大井氏が普通のテンポで演奏しようとするのに対し、大谷さんはたっぷり歌わせる動きを見せ、若干のせめぎ合いが見られたのが面白く感じました
全曲を聴いた印象は、先日の小林美樹さんの演奏が「流麗そのもの」だったのに対し、大谷さんの演奏は ただ美しく流れるように演奏するのではなく、各フレーズにこだわりをもって納得しながら演奏するような印象を受けました
また、第3楽章フィナーレでは、指揮者や会場の聴衆を見ながら「音楽するって、こんなに楽しいんですよ
」とでも言いたげな表情で演奏していたのが印象的でした
東響のコンミスをやっていた時もそうでした。今年デビュー43周年を迎えるということですが(あえてWikipediaで誕生日は調べません)、ものすごく若く見え、音楽をやるのに年齢は関係ない ということを目の前で実証してくれました
「明るい人は 人を引き付ける」と言われますが、この人の最大の利点でしょう
休憩時間に開かれたサイン会には多くの人が押し寄せていました
休憩後はシューベルト「交響曲第8番ハ長調”ザ・グレート”」です 昔は「第9番」でした。この曲は1825年夏から1826年春にかけて作曲され 1826年10月にウィーン楽友協会に献呈されましたが、その13年後の1839年にロベルト・シューマンがシューベルトの兄のもとにあった遺稿の中から楽譜を発見しました
そして、1839年3月21日にメンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により初演されました
第1楽章「アンダンテ~アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モト」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
大井氏のタクトで第1楽章が開始されます。冒頭ホルンによる やや速めの、というか現代では普通のテンポで音楽が進みます 第2楽章ではオーボエが良く歌います
それと弦がすごく美しいアンサンブルを奏でます
日本フィルの弦ってこんなにいい音を出すのか、とビックリしました
全楽章を通して、シューベルトらしい同じメロディーの繰り返しがあり、ともすると飽きがくるのですが、大井氏の指揮は微妙に表情を変えていて 飽きさせません
ひと言で言えばアクセントを付けたメリハリの効いた演奏です。とても気持ちの良い演奏でした
大井氏+日本フィルは会場いっぱいの拍手とブラボーに応え、アンコールにシューマン(サン・サーンス編)「夕べの歌」を静かに演奏し、聴衆のクールダウンを図りました
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