24日(火)。わが家に来てから423日目を迎え、最近「おやつだよ」と声をかけても、ゲージから出てくるのが遅くなり、いよいよ冬眠か?と疑われるようになったモコタロです
面倒くさいんだよね 居間に行くの 今に行くよ
閑話休題
昨日は、息子が珍しく夕食を一緒に食べられる時間帯に学校から帰ってくるというので、3日早い誕生パーティーをやることにしました。急に決めたので宅配ピザを頼みました
ワインを飲みながら食べたのですが、3人では食べきれず大量に残しました 時間をおいて巣鴨駅近くのケーキ専門店 FRENCH POUND HOUSE で買ってきたケーキを食べました 息子はいつもよりワインを飲みすぎて、ろうそくの火を消して、ケーキを食べずベッドで寝入ってしまいました。おいおい、誰の24歳の誕生日だよ と思いきや、どうやら夜中に起き出してケーキを食べてから今朝方まで勉強していたようです。理系は大変だ
も一度、閑話休題
昨日、東京文化会館小ホールでクァルテット・エクセルシオの第30回東京定期演奏会を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「弦楽三重奏のためのセレナード」、②コダーイ「弦楽三重奏のためのインテルメッツォ」、③モーツアルト「オーボエ四重奏曲ヘ長調K370」、④同「弦楽三重奏のためのディヴェルティメントK.563」です 出演は、第1ヴァイオリンの西野ゆかが左腕療養中のため、ヴァイオリン=山田百子、ヴィオラ=吉田有紀子、チェロ=大友肇、オーボエ=古部賢一というメンバーです
午後2時開演ですが、全自由席のため早めに並んだので、B20番、センターブロック前から2列目左通路側が押さえられました 会場は5割程度の入りでしょうか。もったいないです グリーン系のステージ衣装の山田百子、吉田有紀子と大友肇が登場、1曲目のベートーヴェン「弦楽三重奏のためのセレナード」の演奏に入ります 冒頭の数小節を聴いただけで「やっぱり常設の弦楽四重奏団は違うな エクは違うな」と思いました。オーケストラの団員が集まって臨時に室内楽を演奏することがありますが、それはそれで素晴らしいと思うのですが、やはり日常的に室内楽を主として演奏しているグループには到底及ばないと思います、日本に限っては この曲は、ベートーヴェン自身が「セレナード」と名付けました。聴いていて「いいな」と思うのは第4楽章のアレグロ・アラ・ポラッカです。舞曲ですね ベートーヴェンというと深刻な曲を頭に思い浮かべがちですが、こういう楽しい曲も作っているのだ、と思うと親近感を感じます
2曲目はコダーイがブタペスト音楽院を卒業直後に作った「弦楽三重奏のためのインテルメッツォ」です。初めて聴きましたが、とても良い曲です 民族的な曲想でメロディーが美しく、ピチカートも美しい曲です とくにヴィオラの音色が生かされた曲で、吉田有紀子さんの真骨頂です もっと、演奏会で取り上げてほしい曲です
次いで、山田百子さんの伴侶であり、新日本フィル首席の古部賢一氏を交えてモーツアルト「オーボエ四重奏曲ヘ長調」が演奏されます 左から山田、吉田、大友、古部の並びです。この曲は1781年に歌劇「イドメネオ」の上演のために滞在したミュンヘンで、当地の宮廷楽団のオーボエ奏者フリードリヒ・ラムのために作曲されました。各地での名演奏家との出会いが、モーツアルトに名曲を書かせたとも言えるでしょう
4人の演奏を聴きながら「やっぱりモーツアルトはいいなあ 生きてモーツアルトの曲を目の前で聴くことができるって最高の幸せだなあ」と感慨にふけっていました。素晴らしい演奏でした
休憩後はモーツアルト「弦楽三重奏のためのディヴェルティメント変ホ長調K563」です 彼は弦楽四重奏曲は23曲残していますが、弦楽三重奏曲はこの曲のみです。ディヴェルティメントは喜遊曲と訳されています。聴いていて思うのは四重奏曲ではなく三重奏曲でこれほどまでに深く感動的な曲が作曲できるモーツアルトとは、どんな人だったのか、ということです 1788年にフリーメーソンの仲間の依頼によって作られたこの曲は、三重奏で「必要にして十分」といった印象を受けます これにヴァイオリンを1本加えて四重奏曲にしたら、まったく違う曲想の楽曲を作っていたに違いありません この曲も、聴きながら幸せな気分に浸っていました。演奏が素晴らしかったからです