次は、ローライ35Sの改良版になるのかな? ゾナー付きで露出計がファインダー内のLEDによる表示に変更されたタイプですね。問題は電池が特殊です。PX27 5.5Vという電池ですが、私、アタブターを持ってません。ではと古い4LR44を分解して+-の両端の部品を調達してLR43X4個でセットすると丁度良いです。
シャッターボタンを半押しするとファインダー内にLEDが点灯しますね。
ファインダーの清掃をする場合、問題となるのが露出計基板と繋がっていることです。
基板はネジを外せば簡単に分離出来るかと思ったら出来ません。裏側にシャッターボタンと連動するON/OFF接点があるのですが、下の画像のようにシャッターボタンを受けるリンケージの下側に入っています。工場ではどのように組み込んだのでしょう?
基本設計の後で別の機構やユニットを組み込む場合、往々にして組立にしわ寄せが来て組立困難となるものですけど、分離は強引に出来ても組立の方法が分かりませんね。
絞りとシャッターダイヤルとリンケージにて連動してCdsの透過フィルターが回転します。半透明の樹脂の厚みを変えて透過率を変化させています。
長くなるので割愛しますがシャッターの洗浄注油、ファインダーの分解清掃をしてトップカバーを締めます。レバー当てを製作して取り付けました。右端は電池のロック解除。
レンズもすべて分解をして清掃しました。古い接着剤も完全に清掃してピカピカです。ヘリコイドグリスも交換してあります。
絞りダイヤル6時の位置にあるロック機構が省略されているんですね。無限調整をして化粧プレートを貼ります。
ボディーは欧米人特有の手油でベトベトでしたが、すべて清掃をしてきれいになりました。ファインダー内のLED表示は約10秒点灯しますが、明る過ぎてちょっとファインダーが見にくいような気がしますが、まぁ、好き好きでしょうかね。
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