今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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FOCAとRICOHMATIC 35の巻

2020年11月12日 13時15分00秒 | ブログ

大阪のご常連んさんはFOCAとリコーがお好き。今回はUP予定はなかったので簡単に。このリコーマチック35は輸出機ですかね。レンジファインダー装備です。こうするとPEN-F系に似ていない? 

 

分解は特徴的な構造です。トップカバー前面と裏蓋が一体になっています。

 

 

リコーのカメラはヘリコイドグリスの質が悪いのか、固着している個体が多いと感じますね。シャッターのO/Hやファインダー、レンズの清掃をしたいのですが・・

 

やっとヘリコイドを分離しました。グリスは完全に固化しています。

 

 

問題はレンズホルダーです。固着していて、大きなトルクを掛けても緩みません。外径を銜えたくとも3つのダボがあるので出来ません。オーナーさんと相談でシャツターO/Hは中止。

 

奇跡的にEE機構は生きています。ファインダーの清掃をします。

 

 

距離計の調整はこのプレートを外します。右が横ズレ、左が縦ズレ。

 

 

シボ革を使わない、当時としてはかなり大胆なデザインですね。

 

 

後はいつもと同じですけどFOCASPORTⅡCのメンテナンスです。殆どの個体は低速不調です。

 

 

スローガバナーとセルフユニットを洗浄します。

 

 

組み立てて良好となりました。

 

 

こちらはFOCAMATICです。セレンとメーターが生きている個体を探してこられました。

 

 

ファインダーの清掃。FOCAの場合はトップカバーの前面ガラス内側の汚れが清掃しにくいので、ガラスを分離して清掃します。

 

こちらも低速不調ですので分解洗浄します。

 

 

EEの機構はこうなっています。レリーズボタンを押し込むと、左のレバーが絞りレバーをメーター針の位置まで押し上げて絞り羽根を絞ります。右側のレバーはEE機構を介さず単独でシャッターが切れます。

 

レンズを清掃してピント調整。前面の保護ガラスを清掃して取り付けます。

 

 

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