今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ローライコード・2台の巻。

2020年01月11日 20時40分00秒 | ブログ

去年からローライコードが2台作業待ちだったのを忘れていました。特に問題のないメンテナンスですので簡単に・・。これはⅤ型です。例によって低速不調ですのでメンテナンスをして行きます。

 

塗布されていた二硫化モリブデングリスがカラカラになっていますので清掃注油をして行きます。

 

スローガバナーは超音波洗浄をして注油をして戻します。

 

 

チャージレバーの動きが重いとのご指摘です。リンケージの回転部分の清掃とグリス塗布。

 

シボ革は本革ですが、接着剤が強固で清掃しにくいですが、ここで手を抜くと再接着時の仕上がりが良くありませんのでしっかり落とします。

 

ローライのミラーは国産の二眼レフより劣化が少ないと感じますね。置かれていた湿度などの環境の違いでしょうか。清掃をします。

 

最後にシボ革を接着します。

 

 

次はⅣ型です。作業は同じです。

 

 

こちらの方が内部が汚れています。

 

 

艶消しの強い塗装面に付着したホコリは拭き上げても中々取り除けないのです。私は秘密の方法で清掃します。

 

ピントグラスは汚れが染みついていて拭いてもきれいにならないのです。この場合は中性洗剤で洗うのが良いです。

 

カメラを机の上に置くと、ギッタンバッコン。原因はこちらの脚部分を強打していて陥没しているのです。これはプレスにて修正をしておきます。

 

同じシンクロコンパーでもⅤ型とは違いますね。こちらもメンテナンスをしておきます。

 

Ⅳ型のシボ革も本革ですが、Ⅴ型と異なり1枚ものです。

 

 

これで2台仕上げ完了です。

 

 

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