少しサボりました。と言っても遊んでないもんね。裏で色々やっていまして、今日も二眼レフを3台持ち帰りました。あ~ぁ・・
では、FTから作業をして行きます。#3170XXですから良い頃の個体なのですが、革ケース保管がいけません。クロームメッキの腐食と・・
フィルムレールの腐食。
ハーフミラーも、この頃の普通の劣化ではないですね。では、分解をして行きます。
シャッターユニットを洗浄して点検をしています。摩耗は少なくあまり使用されていません。チャージギヤと№2ギヤとのバックラッシュは大きめです。
シャッター幕とドッキングして完成。
このまま問題なく行きかと思いましたが、ちょっと変ですね。リターンミラー縁に接着剤がはみ出しています。ということは過去に剥離をして再接着をされているということです。貼っただけでピント調整はされていません。
全体的には良いコンディションなのに、なぜかミラーボックス周辺の汚れや劣化が目立ちます。
ははぁ、リターンミラーを貼り替える時にスクリーンにも接触をして、かなりのすり傷を着けています。残念ですね。任せて頂ければと思いますね。
で、縁のはみ出した接着剤を削ってみると・・あらら、ミラー本体は接着されていませんね。
なんと古い接着剤が残ったままで瞬間接着剤で接着されていました。勘弁してよ。。
前板は洗浄しました。オーナーさんのご希望でリターンミラーは新品に交換しています。ミラーホルダー端の塗装は修正してあります。
スクリーンは残念でした。この頃からスクリーンは▭に簡略化されていますが、それ以前は両側に2本のツノが有ってセットには方向性がありました。
メカ部組立完成。
リターンミラーは新品となってきれいです。ミラーボックス内の塗装ハゲもタッチアップで修正をしてあります。
露出計調整では、通常はCdsやメーターの感度低下によってメーター指示は低くなっているのが普通ですが、この個体では逆に高くなっていました。原因は抵抗の破損でした。適正な抵抗値に調整をしてあります。
まぁ、なんです。国内にあるカメラは可哀想です。高温多湿によって光学系にダメージを受けていますが、この個体もプリズムのコーティングやハーフミラーが標準よりも劣化が激しかったと思います。革のケースはダメですよ。付属の38mmを清掃して完成です。
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