今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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SEIKO ELNIXがまた来ました

2017年04月06日 14時01分08秒 | ブログ

都内の桜は満開だそうで花見客が大勢繰り出しているようですね。都内より少し郊外の地元では、気温のせいか少し開花のタイミングが遅いようです。ウォーキングの時に見る桜は、やっと本格的な春が来たと実感します。

で、九州のご常連さんから、また電磁テンプのELNIXが来ました。カットガラスの風防がお気に入りになられたようで、今回も社外(ヨシダ)の風防が付いてきました。

ケースは一見悪くなさそうに見えますが、特にラク部分の傷が深くてたぶん取り切れませんね。付いていた風防はフラットガラスですので社外のようです。

 

おまけにラグ部分に難しいカットが入っていて、手磨きじゃ再現は出来ませんよ~。

 

最近、風防ガラスがケースに合わない事例が続いているので、前もって確認をしておきます。大丈夫ですね。

 

ケースの研磨をしています。ケースの研磨は時計のO/Hのおまけ作業に見えますが、実際には数日の工数が掛かります。エッジを再現することは極めて困難です。

 

きりが無いので、ほどほどのところで妥協します。これから風防ガラスを取り付けます。

 

めでたく、ベゼルの圧入成功。

 

 

当時の高級機ですので仕上げはきれいですね。水気の侵入痕跡はありません。日ノ裏側は殆ど機械式と同様なメカです。

 

テンプのダイヤショックは、それまでの機械式より石が小さくなって、注油には目が厳しいです。

 

反対側は機械式とは全く眺めが違いますね。テンプの振りも非常に良好です。

 

 

全て注油をして基板を取り付けます。

 

 

歩度の精度はかなり良くて+2秒/日ぐらいで作動しています。亀戸製Cal.0723A は16石、8振動。

 

1973年製ですから発売初期の個体でしょうか。文字盤は画像では紺色ですが、光の加減で変化をするという当時の流行りですね。この頃、私はサーキットを走り始めた頃でした。

 

ケーシングをして完成です。純正のSSベルトも所有されているとのことですが、現在、所在不明のため、今回は本体のみの作業でした。

 

以前にオーナーさんから頂戴したPETRI Color 35と記念撮影。合間を見て整備中です。

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