その前に。北海道のINOBOOさんが「国産名車コレクション」の創刊トヨタ2000GTを送ってくださいました。ありがとうございました。アマゾンではプレミア価格が付いて、以後のシリーズも入手は非常に困難ですが、地方の本屋さんには残っている確率が高いようです。創刊号1.299円で1/24スケールがヒットの原因ですけど、箱が大きいので置き場所が問題なのです。
例によって開梱しませんが、雰囲気は捉えていると思います。前期型がモデルですね。2000GTと言えばホワイトですが、ヤマハゴールドも渋いと思います。映画「007ジェームズボンドは二度死ぬ」は公開当時に見ていますが、オープン改造された2000GTがボンドカーとして登場しました。その時はジャガーEタイプかと思ったりして・・
遅れて来たPENマニアさんから怒涛の三光PEN攻撃が続いています。おっかけて来たこの個体は#1345XXと前回と少し後の個体。全体的にはダメージが少なく良い感じです。但し、ファインダーの対物レンズが脱落しています。前回の個体とファインダーを比較してください。縁が何となく丸みがあってシャープではなく、距離リングとの間に隙間が空きます。これがオリジナル。
シャッターを切ると猫目で止まります。
何故か、底部の開閉鍵などの腐食が進んでいます。ちょっと惜しいですね。
初期のファインダーブロックのモールドは、何となくシャープでなくキリッとしていません。どのくらい売れるか分からないモデルに金型代を掛けられなかったのかも知れませんね。対物レンズはガラス製はオリジナルだと思います。この頃は四隅の墨塗りがしてありません。遮光カバーは厚紙製です。
ファインダーをトップカバーに取り付けるとこのように斜めになります。これは部品の仕上がり精度が悪いためで、取付けネジにワッシャーを追加して水平になるようにしなければなりません。三光の初期の頃は、このような修正組みが必要だったので、生産数が上がらなかったのでしょうね。
チリ合わせをして本体との隙間も開かないようにしてあります。
私の勘ですが、このカム板は別個体のものでしょうね。まず、メッキの状態が良すぎること。シャッター側との嵌合がスムーズでなくきついこと。またバルブにするとシャッター羽根が解放で止まりません。ピンセット先のピンが曲がっていました。過去に良く知らない人が分解をしてカム板(シャッターダイヤル)を交換時に曲げてしまったのではないのかな?
今回の個体は右側で前回の個体は左側です。裏蓋の圧板の取付を良く見てください。バネの形状が左右逆になっていますね。右側が殆どのもので、稀に左側のものも存在するのを確認しています。「なんで?」知りません。
僅かな製造時期の違いで変更点があります。今回の個体は右側ですが「MADE IN JAPAN」の型押しが無くなっています。リベットの形状から、参考時代の裏蓋には間違いありませんので交換ではないでしょう。右側の赤い汚れは洗浄しましたが落ちません。この頃は貴重品のカメラに盗難除けでマジックで名前を書いてある個体がありました。