「遅れて来たPENマニア」さんから、またまた新しいPEN-W #1065XXが来ていますよ。いったい何台のPEN-Wをお持ちなのでしょう? (4台?) 一時期よりも相場は下がったとはいえ、まるでPEN-Wの保護がお役目の方のようです。まぁ、それによって程度の良い個体が残ることになりますけどね。
その前にと。。PENがお好きの方はローライ35もお好きの方も多いと思いますけど、実は私も嫌いではありませんが、外観はライカと同様な作りに見えますが、特にC35などはすべてプラスチック製のようなカメラですので、機械としてはがっかりしたりします。あまり状態はよろしくない個体ですが、巻上げが正常に出来ないようです。
見事にプラスチック部品のみですね。古くなると、プラ部品の材質が劣化をして、クラックが入ってしまう故障も多いです。まぁ、組み直していきます。
ファインダーブロックもプラ製です。清掃しにくい接眼レンズも清掃をしておきます。
シボ革も剥がれ気味ですから補修接着をしておきます。
次もライカのグッタペルカの補修。接着剤が粉状に風化をして、内側で剥がれが進行してぶかぶかに浮き上がってしまうやつですね。すでに表面にクラックが入っていて、いつ剥離をしても不思議はない状態。
補修は普通のビニール製シボ革のように剥がして接着剤を塗布することが出来ませんので、それぞれリペアマンのやり方があると思います。まぁ、こんなところで当分大丈夫でしょう。クラックも分かりませんね。
やっとPEN-W。その前に目が辛くなって来ましたので、お客様の歯医者さんから送って頂いたサプリメントを飲みます。これ、一般には入手は難しいようですね。いつもご心配を頂きましてありがとうございます。
で、分解歴ありですが、特に問題は無い個体のようですから書くことも無さそうですが、駒数ギヤの組立用孔が4つも開いていますね。後日加工をしたものかと観察しましたが、工場での加工です。これは始めて見ました。果たして何の目的なのか想像が付きません。2つあれば充分だからです。(三光ペンの頃は孔はありません)
底部のリベットの1か所がへこんでいますね。なるべく修正をしておきます。
オリジナルのままのモルトは母材の真鍮まで腐食させていますね。完全に取り去っておきます。
あら、こんどは「星野」さんですかぁ。同じところに同じシールって。企業で複数使用していたのでしょうか? しかし、テプラなどが発売された頃には、すでに現役ではなかったと思いますけど・・
シャッターは過去に分解を受けていました。特には問題はありませんが、シャッター羽根に赤錆が発生していました。
洗浄組立をした本体にシャッターユニットを組み込んでいます。
レンズは一連の中で一番劣化しているかな? バルサム黄変が分かります。
何はともあれ、お一人で多数のPEN-Wを保護しているみたいになって来ましたね。何ともうらやましいお話ではあります。