にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画】『その名にちなんで』

2008年01月05日 | MOVIE
『その名にちなんで』The Namesake(2006年/米)
監督:ミーラー・ナーイル。
出演:カル・ペン。タブー。イルファン・カーン。ジャシンダ・バレット。

アメリカで暮らすアショケは故郷インドで美しいアシマと見合い結婚をして、夫婦二人ニューヨークで暮らすようになる。やがて誕生した息子にアショケは昔列車事故に遭い九死に一生を得た時手にしていた一冊の本の作家ゴーゴリの名を付ける。しかし成長したゴーゴリはその名が変人と言われた作家であると学校で教えられ級友たちにもからかわれ、次第にその名前を疎ましく思うようになる。そしてアメリカで生まれアメリカで育った彼はインド人としての生活さえも疎ましく思うようになる。離れていく息子を悲しく思うアショケとアシマ。

何とも淡々とした物語です。ちょっぴり眠くなったことは認めよう(笑)。
それにしても父親が死んで悲しんでいるのに旅行は予定通り行きましょうとか、私のこと考えてよみたいなこと言うアメリカ人の彼女ってどうよ?(笑)。しかも初対面の両親にアショケにアシムってフランクに呼ぶのって・・・ねぇ。アメリカ人ってこうなの?日本人の私には考えられないし、これって思いっきり引いちゃったよ。ま、ゴーゴリのインド人としての意識を考えさせるための描写でわかりやすくしてるだけで、アメリカ人に対する反感はないんだろうけどね。あ、でもちょっとはあるかな?(笑)。
この作品で私は自分の日本人としての血をすごく意識させられた。生活習慣は紛れもなく西洋化されて、絶対にそっちの方が便利で今さら昔の日本のような暮らしをしろって言われたら無理だって言いきれるんだけど、精神的なものは、やはりどうあがいても日本人なんだなと思う。「その名にちなんで」これは名前の意味ではなく、その名を与えてくれた人の思いと共に自らはある。っていう意味なんじゃないかな。民族に固執すると話がおかしくなるんだけど、その民族であるという誇りはそれぞれに持ってしかるべきなんじゃないかなって思う。インド人の映画を観て日本人としての自我が芽生えた私(笑)。

-2008.1.4 テアトル梅田-


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