ではその(恐らく)板倉夫妻とは誰か?、はしかと存じ上げず。
展示作品の所有者が殆ど松戸市教育委員会なので、そっちの関係者であることは想像出来ますが、
1901年松戸生まれ、旧制千葉中学校から美術学校ですから頭も良かった才能溢れる人だったことが知れます。
須美子さんは奥さん、ロシア文学者昇曙夢の娘、7歳下で17歳の時に文化学院を卒業して結婚しています。
彼女、写真などで拝見する限りで物凄い美人、個性的とも言えるかもしれませんが…
鼎の作品は自然彼女をモチーフにしたものが多くなり、後に静物画、就中金魚鉢を中心に置く作品が目立つように。
すごくモダンな感性を持っていたかと思います。
須美子さんの作品は「ベル・ホノルル」というタイトルの作品が殆ど。
訪欧前立ち寄ったホノルルに魅せられ、って作品群がそれを物語っていました。
基礎を勉強した訳ではない、平板で単純な色使い。
でも、その空気感が凄く良く伝わって来ました。
見応えのある展示だったのですが、鼎さんはパリで25歳、そして須美子さんもお子さん方を次々無くした後日本で同じ25歳で没しています。
さて、今回の入場料は800円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計3,900円となりました。
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