何時もICCとセットで訪問のオペラシティ…
でもICCは改装中で、今年は5月15日からのオープンでした。ご参考まで。でも、こちらの企画展+2つの小展覧会、いずれも充実で、実際にはアート・ギャラリーで過ごせる時間が長くなってかえって宜しかったかと^^
さて、話を本題に戻して、今回の企画展。
正直、猪熊さんという画家、存じ上げなかったんです。入場しても最初の方を除くと老境に達されてからの作品群で、ある意味”子供の落書き…”と思わせるような。あ、初めには自画像とか油の作品があって誤解はしませんでしたよ
ずっと見ていくうちに”どうもこの人、かなりだぞ”と感じ始め、展示最後の方で彼の作品群を年表的に見て、あ、”良く知っている”と思いました。三越の包装紙、紙バック、彼のデザインなんですね^^
(そして、この写真を探す際調べたら、三越宣伝部での発注担当はあの「アンパンマン」のやなせたかしさんで、MItsukoshiというロゴは彼の手になるとか…「華ひらく」という名称があるそうです。)
さて展示に戻ると、前述で展示冒頭にあった、と述べた彼の自画像を見て”藤島武二の絵?”と思ったんですが、その通り東京美術学校で藤島さんの弟子だったとのこと。それが今回展示のような作品群へと時間を経て変わっていった…
展示の中の説明では、欧州留学の際確かマティスに”君の絵は上手過ぎる。もっと物の本質を見ろ”といった内容のことを言われ作風が変わっていった、とありました。
このコピーは会場で配られていた”いのくまさんの絵で塗り絵をしよう”というもの。こういった動物などをモチーフにした作品群が今回多かったのですが、彼の本質は何処にあったのでしょう?
目に見えたままを描く…
tokyoboy的にはアーカイブとして展示されていた慶應大学食堂内や上野駅中央コンコースの絵、とかに魅かれました。いずれ、猪熊さんという作家を認識する切っ掛けとなった今回の企画に感謝です。
さて、併設では喜多順子さんの作品が気になりました。シーツに水彩という変った素材を使って絵を描く。その制作スタイルは実物を前にする、というより、対象を撮った写真を簡略化、かつ頭の中で合成させて作品に仕立て上げる、というものだそうです。
左はモンブラン、燕岳、栂池などが一つの画面に描かれた「WH水原2009ブレンド(モンブラン、栂池、燕、白馬)」という作品。写真ではなかなか、ですが山頂から谷への落ち込みに迫力がありました。
といった今回の訪問。入場料1,000円が無料となって、ぐるっとパス効果は計7,670円となりました。
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