ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

スマホで年間を通した健康診断を行う アイデア広場 その534

2020-04-11 15:32:22 | 日記


 現在多くの人々が、体重体組成計や血圧計、そして万歩計から、健康データを把握しています。さらに進んで、ウェラブル端末を使って、日々の体調や生活習慣に関するデータの蓄積をする人も現れています。リストバンド型の活動量計は、歩数や睡眠時間などをセンサーが計測していきます。その計測データをクラウド上に蓄積しているわけです。このデータを専用アプリで解析し、個々人の体内時計に合わせた食事時間や適切な運動処方を提案する優れものも出ています。でも、ものぐさになった現代人には、体重体組成計や血圧計、そして万歩計から、個々のデータを取るわずらわしさを感じています。リストバンドなどのウェラブル端末を付けるのも、面倒ということになってしまいます。また、いろいろな血液と尿の検査キットが出てきました。2万円ほどで、ガンの疑いまで推測できるようです。人間ドックを家の中でやってしまうことになるかもしれません。
 そこで、日常生活に負担のかからない形で、健康データも蓄積し、人間ドックが常に行われている状態にできないものかと考えてみました。眠気が、自動車事故を起こすことは知られています。その対策は、進んでいます。メガネを掛けてもらい、3点式眼電位センサーや加速度センサーで、運転中の眠気を推定する器具の開発が行われています。メガネのセンサーが、目の動きから眠気や集中度を測定するのです。でも、目の動きは、スマホのカメラをかざしておけばわかることです。運転席の頭上にスマホ置き、運転手の目の動きを捉え、センサーでクラウドに送信することは可能です。クラウドのデータから眠りのパターンをAIで解析すれば、メガネセンサーは必要なくなります。このように考えていくと、体重体組成計や血圧計、そして万歩計やリストバンドからのデータ収集は、スマホとそれに付随したアプリでカバー出来るように思ってしまいます。万歩計は、すでにスマホの定番です。振動を捉えて、歩数を計測しています。これを心電図に応用します。心臓の近くにスマホをおくと、心電図と同じような働きをするようアプリを作ります。横たわった静的な状態での心電図測定より、動きの中で捉えられる心臓の動きを数値化したものが、より実情を反映ものになります。
 市販の血液や尿の検査キットの利用は、医療機関のものとは異なります。精度が劣ることは、やむを得ない面があります。スマホ使いながら、1年を通しての体重や体脂肪の変化、血圧の季節による変化、そして運動量などのデータを取るのです。そのデータと市販の検査キットの結果を加味した検査判断は、年1回きりのドックの検査にひけを取らないものになります。ドックの計測はご存じのように、スクーリング値を高めにしてあります。かなり多くの検査者が、再度精密検査を受ける仕組みになっています。ドッグ後に、2度とか3度の検査を受けるケースも出てきます。
 毎日3度の食事をスマホのカメラで撮り、クラウドに蓄積しておけば、栄養状態はかなりの精度で把握できます。歩いた歩数などは、スマホからデータとして送られる仕組みは容易に作られます。検査キットを検査機関に、送付する手間を省く工夫もできます。検査する尿や血液に試薬をたらした状況をスマホのカメラで撮れば、自動的に送付され検査が終了するというものです。ものぐさが考えた健康診断でした。
 現在の考え方は、元気な方をいつまでも元気に生活していただくことが、医療費や介護費の軽減につながることが分かっています。国の政策として、スマホを使った医療費削減の仕組みを考える時期かもしれません。スマホで自分の健康状態を計測している人の保険料を10%引きにします。さらに、これらの人たちには、健康情報を流すサービスをします。「花粉症の時期が近づいてきましたので、免疫力を高めるためにヨーグルトなどを摂取すると効果があります。昨年は、ヨーグルトを1月下旬からとり始め、幾分症状が軽くなっています。今年は、いかがしましょうか」などという情報提供をするわけです。あくまでも、自分で考え、実践する仕組みを重視します。健康は自分で維持するもので、人やAIに言われてやるものではないという矜持を示すことになります。