東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

明日もし君が壊れても

2024年05月14日 10時37分30秒 | 通常練習
残念ながらもう既に壊れちゃってますが…

お世話になっております。
クルーザー班3年の杉山太智です。

じりじりと照り付ける日差しが気持ち良い季節がやってきました。来たるスプリングレガッタに向けて密度の濃い練習がしたいところですが、周知のとおり仰秀サイドステイ破損事件以降仰秀には乗れていません。

そんな状況の中、先週は様々な社会人チームの船に部員を分乗させていただき活動を行いました。私は土曜日午前・日曜日はジェリーフィッシュに乗せていただき、土曜日午後は月光チームに乗せていただきました。


↑富士山を前に映える月光のパリパリセール

J/24の社会人チームの船に乗ったことがなかった私としては、艇内の空気感であったり船の走らせ方の違いであったりと、各チームの「常識」を肌で感じることができ、仰秀に不足しているもの、別の捉え方等多くのことを吸収できる機会となりました。

また土曜夜に月光ハウスでごちそうになった分厚いサーロインと山盛りご飯のおいしさは格別でした。
マネージャーの作ってくれたトマト煮込みハンバーグとどっちが美味しかったか、という意地悪な質問をされたことはまだ許していませんが。

艇の今後についてのご相談に乗って下さったりと、有意義な時間を過ごすことができ、油壺に近い小網代で活動ができていることのありがたさを改めて実感しました。

お世話になったチームの皆さま、ありがとうございました!
一カ月間J/24に乗ることができていなかった身として、クルーの一つ一つの動きがスピードに反映される大きすぎないレーシングクルーザーはやはり面白く、仰秀チームで再び船を動かせる日を待ち遠しく思う気持ちを強くしました。


さて問題の仰秀Ⅵですが、日曜日に回航を実施し上架、マストダウンを行いました。修理に1ヶ月ほどかかる見込みですので、それまでは先週のように他チームにお世話になるかもしれません。

表面のFRPもところどころクラックが入っている状態で、修理を行っても長く乗り続けることは危険だと言われています。
損傷があったサイドステイが完全に抜けきらなかったのは、サイドステイと船体を結ぶアース線がピンと張って持ちこたえてくれたからです。

このアース線がなければマストは即座に折れ、怪我人の出る大事故につながっただろうということです。


個人的にすごく悲しいことに、仰秀Ⅵ名物、損傷のあった部分の反対側(負荷があまりかからない壁面)にある風流な短歌も、今回の修理で姿を消すことになります。


↑「小網代の 舟や仲間はありがたく 余念あまり 吾此処に棲む」

僕たちの使う舟のありがたみをつくづく感じる今日この頃です。

今回の事故は大きな不幸ではありましたが、アース線の件、乗員が少なく怪我がなかった件などつくづく、不幸中の幸いであったと感じます。
修理続きの仰秀Ⅵを乗り続けるといつか大事故につながる可能性がある、ということで中古艇を購入したいという話し合いを行っていますが、正直どうなるかは今のところわかりません。
来週のスプリングレガッタも、船をチャーターして仰秀チームで出ることができるのか、今週のように他チームに乗せていただくのか不透明です。

そんな状況ですが、我々が出場予定の世界選手権までの残り日数は着々と減っていくので、万全の状態で世界選手権に望めるようチームで準備していきたいと思います。

クルーザー班では、世界選手権の遠征費用について寄付を募っております。厚かましいお願いで恐縮ですが、ご協力いただけますと大変ありがたく思います。

では、まずは新入生にJ/24の魅力を体験させてあげるべく、船の確保を進めていきます!


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