お世話になっております。新4年470スキッパーの高原諒と申します。
前回のブログが7月、その前が2月でしたので、かなりブログの周期が長くなったなと感じます。これも部員の人数が増えたからでしょうか。もっとブログの頻度を増やしてもいいかもしれません。今年度は大きなレースの後には複数人指名して、得た経験や考えの表明をしてもらおうと思っているので、是非お読みいただければと思います。
さて、2月のときのブログ記録と伝承では「記録と伝承」が強くなるために大事なんじゃないかという話をしました。簡単にいうと練習やレースで得た知識や技術を記録して伝えていけば、伝えられた人は知識や技術の吸収が早くなってさらに磨きがかかって強くなるよねっていう話です。昨年度は議事録が少しおざなりになっていたので、代交代のタイミングで仕切り直し、今のところうまくいっております。
昨年度のチームを客観的にみて、これは自戒の念をこめてではありますが、部員が多いという強みを活かすことができていなかったというのがあります。部員の多さはいい側面もあれば悪い側面もあると思っていて、部員が多ければ競争が生まれるし、部の仕事がより分担できて1人1人の負担が減る。けれども、部員が増えればそれだけ1つに纏まるのは難しくなる。
去年のスローガン「凡事徹底」はうまく機能したとは言い難いし、470チームSNIPEチーム分離しがちだったし、下級生がサポートしたいと思えるようなチームではなかった。でも部員の多さの活かし方を工夫すれば、そういった悪い側面が減って、部員の多さが強力な力になると思っています。
「チームが一つに纏まるために、構成員がチームのことを好きになれるようなチームでなければならない」と同期の調がブログあと328日で書いてくれました。
ヨットは大学スポーツの中でも特にチームが一つに纏まることの重要性が高いスポーツだと思います。そもそもクルー、スキッパー間で一つに纏まっていないと走れないし、インカレ総合入賞を目指すならスナイプチームと470チームでレース間の情報交換が大切になる。レースでは風や潮、ラインの傾きが大きく影響するためにレスキューの情報が必要になり、また珠屋で計算した他大学との点差によって戦略が変わってくる。直接的ではないかもしれないけど、マネージャーのご飯がなかったら練習効率は大きく下がるし、備品管理の徹底具合も練習効率に関わってくる。
じゃあどうすれば1つに纏まるのか。
1人1人の意識の問題なのか
1人1人がチームを好きになることか
目標がしっかり全員に共有できていることか
レースメンバーの責任と自覚がサポートしようという思いにつながるのか
支えてくれる人にしっかり感謝を伝えることか
そもそもサポートに応えて結果を出すことも大事に思う。
先日の八景レースでは全然前を走れなくてクルーの今泉にレースの楽しさを伝えられなかった。つらい思いをさせてしまった。後ろを走る船をサポートしようという気持ちは生まれにくいかもしれない。結果を出すことで1つに纏まることもあるように思う。
いくつか挙げたけど、こうすればチームが1つに纏まるっていうのはなくて全部が正解なのかもしれないし、また別の要素があるかもしれない。
もとよりチームが纏まる方法がわかるんなら誰も苦労しないっていう話ではある。でも、いいチームがどうすれば作れるのか考えることに意味があると思うし、考える中でみえてくるものがあると思う。このラストイヤー、考え続けようと思う。
「好み好まれる」
今年のスローガンは去年と比べて少し抽象的になりました。抽象的だから様々なことに当てはめて考えられる一方、抽象的だからこそ当てはめ方がわかりにくく、ともすればスローガンだけが一人歩きしがちです。
そうならないようチームを作りつつ、結果を残し、悔いのないラストイヤーを過ごしたいと思います。
高原 諒
お世話になっております、新4年スナイプスキッパーの青木大吾です。
僕たち新4年の代が発足してから一ヶ月が経ちました。早いです。
赤旗や無風もありましたが、概して風に恵まれた一ヶ月でした。
その甲斐もあってか段々と皆、風に煽られ波に揉まれ、次の学年の風格がでてきた気がしています。
新2年も新3年も格好良くなったけれど、何より同期が格好良い。
調が全体ミーティングで話す姿、大根田や工藤がそれぞれのチームをまとめている姿、古山やくれは、藤田や高原が後輩と一緒に乗っている姿、菜々子さんがマネを仕切っている姿、どれもサマになっていて、本当に4年生になるんだな…と感じています。
しかし、先日練習に来てくださったLBの阿部様は、「大吾が新4年生ってまじ?」と驚いていました。
否めないです。
どうして新4年生っぽくないのか、の答えは恐らく、頭を使ってこなかったからです。
本当に頭を使ってヨットに乗っていると実感できるようになったのも最近になってのことで、
今でも「皆のように海上で頭を使えていない…」と感じることが多いです。
(このブログを書くのにも滅茶苦茶時間がかかっていて、やっぱり頭が回っていないなぁ、と今落ち込んでいます。)
同期は皆、部のことや後輩のことをたくさん考えられているのに自分は考えられていない。
もう、そう考えるだけでしんどくて何も考えたくなくなります。
すごく陰鬱で情けない話です。「ラストイヤーに向けて!」というハツラツとしたテーマで出発したつもりが、、、
少し前向きに軌道修正します。
実は自分が考えるのが苦手だということに気付けたのは、ヨット部に入ったおかげなのです。
もし入っていなかったら、その考えに至ることすら無く大学生活を終えていたと思います。
だから、今は生まれて22年間錆びついたままでいた頭の歯車を、えっさほいさと汗をかきながら回しているところです。
なんだか情けない話ですが、来年の秋の引退の時にはチームのこと・部全体のことのことを考えられているようになっているように、その余裕を持てるように、地道に頭を捻っていきたいと思います。まずはレギュラーになれるように。
尊敬できる同期やしっかりした後輩にも恵まれています。本当に皆すごい人ばかりです。皆に頼りつつ、貰った分だけ与えられる、そんなラストイヤーにしたいです。取って付けたようですが、その先に結果がついてくるのだと思います。頑張ります。
考えろ自分!
新4年 青木大吾
「4年になったら“良い”チームにする。」クルーザー班に入った最初の夜に同期2人へ寝床で誓いました。
“良い”チーム。自分にとって“良い”チームとは勝てるチームであること、そして風通しがいいチームであることです。
今年の全日本選手権で勝てるチームへの希望が見えました。ずっと遠かった、全日本選手権5位の目標まであと一歩でした。上位艇と最後まで競えました。トップフィニッシュの興奮、緊張、僅差で負けた悔しさ。あの感情は勝てるチームでなければありえませんでした。今年も勝てるチームとなるために、去年の良かった点を受け継ぎ、さらに自分たちの代で磨きをかけていきます。
また風通しの良いチームであること。昨年は後輩が先輩に生意気なほど意見をしました。自分は先輩ほど包容力はないけれど、後輩が不満を溜めない、なんでも言い合えるチームにしたいと思います。後輩・先輩問わず議論し高め合うようになれば最高のチームになると思います。
ただ昨年は先輩に頼ってばかりでした。困った時は側にいる先輩に相談すれば大丈夫でした。しかし最高学年となり、この重みを痛感します。決断しなければなりません。
最近踊る大捜査線の映画を一からファイナルまで見直して、室井さんのカッコよさにハッとさせられました。映画でハッとさせられている自分などまだまだボロボロですが、最高学年の重みを痛感しながら、“良い”チームにするべく尽力していきたいと思います。
クルーザー班新四年
萩原和眞
お久しぶりです。新4年470スキッパーの藤田郁です。前回書いたブログが4791の進水式のご報告だったので、およそ半年ぶりになります。
ともたかさん、結局ハーゲンダッツ奢ってくれましたよ。二言のない、やる時はやる男です。
さて。ラストイヤーにかける想い、ですが。
ラストイヤー。何をしようか。何ができるか。どこまで行けるか。
今までの中のどの1年間とも、期間は一緒だけれど、遥かに重い1年です。それは、1年後の結果(レースの結果に限らず、チームの成長としての結果も、自分の人間的成長の結果も)は、塗り替えが効かないから。これまでは「次」に繋げられたけど、これからの1年に「次」はありません。
だからこそ、なんとしても悔いのない1年にしたい。
いろんな大学の人の引退ブログや、中高の引退した先輩たちからのお手紙を、よく読み返します。
そこに綴られる無念・心残りを見るたびに、自分はこんな後悔をしたくない、するまい、と思います。
それでもやっぱり冬の自主練は寒さを考えるだけで参加スタンプを押す指が迷うし、就活と部活のどちらを優先させようか迷うし、ピカピカの艇にピカピカのセールを張るだけで気後れする気分になるし。
楽な方に逃げていきやすい性格だということくらい、自分自身が一番よくわかっています。
ここで逃げないでいることに、次の、そして最後の1年の真価が問われるような気がします。
楽な方に逃れたくなった時は、毎回、琵琶湖で引退する最後の日を、思い浮かべて。その日に、悔し涙を流すのでもなく、自分達の実力はこんなもんだったんだ、と諦めるのでもなく。
「このチームで、ここまで来れたんだ」と、誇らしい気持ちで終わりたい。
そのために、努力を惜しまない人間であり続けます。
終わりが決まっていて、そこに向かってみんなが同じ方を向いて、突っ走っていく。そんな、部活にいられるのは、泣いても笑っても今年が人生最後です。後悔のないように、練習を重ねてゆきます。
日頃ご支援・ご指導してくださるLBの皆様、コーチの方々、家族、友人たちへ。いつも、ありがとうございます。もう1年、お世話になります。応援のほど、宜しくお願い致します。
最後に。4年生の皆さんへ。ブログを書く機会に恵まれず、時期外れの内容になってしまいますが、許してください。
入学直後からスマートに新勧してくれた中野さんも、試乗会でヨットに乗せてくれた古関さんも、小網代でプリ撮ったともたかさんも。
最初の1年生八景練、怖オーラと気遣いのギャップに目眩がした古橋さんも。女子部屋を散らかすたびに怒ってくれたあみさんも。1年半の休部を経て、戻ってきてくれた足立さんも。
あの話を海でした日から配艇NG疑惑の出てた廣瀬さんも、朝何度も一緒に文庫ウォークした長岡さんも、大荒れの日にマッチした落合さんも。何十回と一緒に帰ったしゅうさんも。ペアとして、たくさんの景色を共有した、ちかさんも。
みんな、たくさんヨットを教えてくれました。そして、何より、後輩想いに、居心地のいい場所を作ってくれました。本当に、ありがとうございました。ヨット楽しくないなぁって思った時期もあったけど、先輩たちの作ってくれた居場所のおかげで、もう少し頑張ろうと思えたし、そこで踏ん張れたおかげで、今、ヨットを好きになれました。
みんなが好きになれるチームを目指して。
今年は、私がみんなにとって居心地の良い場所を作ります。
東京大学運動会ヨット部新4年
藤田郁
お世話になっております。
新4年スナイプスキッパーの古山と申します。
昨年は正直自分のことに精一杯でした。
責任とか自覚とかあんまり意識しないようにして、ある程度自由にやって上手くなって結果を残して、それがチームに貢献することに繋がればいい、と考えておりました。
のびのびやる方が、自分にはあっていると考えたわけです。
でも、伸び悩んだし、結果も残せませんでした。
秋イン後に、下重さんに、レースメンバーとしてチームを引っ張っていくことの責任と自覚が足りていないから、ヨットに厳しく取り組めていないのだと、喝を入れていただきました。
やはり責任と自覚というものを背負ってやっていく方が、それが良いプレッシャーになって、僕のお尻をたたいてくれるのかもしれません。ペチーん。
だから今年はそのプレッシャーを自分にかけながらヨットに取り組んでいきたいと思っております。
最上級生となって、責任と自覚を持たざるを得ない状況になっているのですが。
全日本インカレの宿で長岡さんと一つのオフトゥンで寝た時に、この話をしたら、じゃあ、責任と自覚を持つということは具体的にどう行動することなのか、と言われて、寝たフリをしてしまいました。
確かに具体的なところまで落とし込めていませんでした。
ですが、この一年で、示していきたいと思います。
ご賞味あれックス・ロドリゲス。
ヨットの上ではですね、自分の弱さを自覚して、クルーにもっと頼るというところですかね。
ほんの少しヨットに慣れてきて、自分でなんでもやろうとしてしまう。結果それぞれの質が落ちてしまう。
だからクルーと役割分担をする、そしてそのためにはクルーとのコミュニケーションが大事だし、クルーに躊躇いなく要求していくことも大事です。去年はそこができていませんでした。
それは、下級生クルーと乗る時も同じです。
それで、みんな長岡さんのような頼もしいクルーになってくれれば、なお素晴らしいですな。
あとは技術の停滞。この時はこうすればいい、という風になんとなく自分の中で定着してしまっている。
ほんとにそれが、ベストなのか。常に疑って、更新していく姿勢。大事。
今年のテーマは「妥協しない」です。
どうぞよろしくお願いいたします。
突然寒くなりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
僕は、毎日蜜柑を10個ほど食べていたら、手と足が橙色になってきました。人に会うたびに「手、めっちゃ黄色いな!」と言われるので、「蜜柑好きの綺麗な手やで!」と言い張っております。
食生活について語っていたら、自己紹介が遅れました。本年度、470チームリーダー兼主務を務めます、新4年470クルーの工藤光生です。
全日本インカレを振り返ってのブログをついこの間書いたように感じるのですが、早いもので新体制となって1ヶ月が過ぎてしまいました。
目の前のタスクをこなしていたら一瞬で1ヶ月が過ぎてしまって、ブログを書いていた当時に思い描いていたことの半分も達成できていません。
今はオフの間に片づけてしまおうと意気込んでいます。
今日は「ラストイヤーにかける思い」ということで、本年度の個人そしてチームのビジョンについて語ろうと思います。
これまでのブログにもありましたが今年度のスローガンは、
「好み好まれる」
となりました。
このスローガンを掲げてからというもの、もし達成できたらなんと素晴らしいチームだろうと、これこそが1年間目指すべき理想像だと感じています。
「好きこそ物の上手なれ」と言いますが、ヨットを好きになることで上達への道も自ずと見えてくるものです。
個々人がチームを好きになることで、1つの目標に向かって一丸となって邁進していけるはずです。
みんなが一丸となっているチームはLBの方々や保護者、大学の内外を問わず関係者の皆様から好まれるのではないでしょうか。
チームリーダーとしての仕事は、メンバーがヨットを好きに、そしてチームが好きになれるように導いていく事だと思っています。
今までは、正直自分が上手くなることしか考えずにやってきたので、この1ヶ月はみんなどうやったら好きになってくれるだろうと、模索しつづけていました。
でも、その多くは無用に気遣いだったり、逆に厳し過ぎたりで空回りしていることがほとんどだった気がします。
きっと、この答えは1年間かかっても見つからないのかもしれません。
でも先日、前470リーダーの古橋さんから、
「みんな結局好きになってくれるからそんな気にしなくて大丈夫だよ」
って言われました。
そっかぁ、と思ったけれど、そんなものなのかもしれません。
というわけで簡単に考えることにして、3つの軸を決めました。
1つ目は、1人1人に真摯に向き合っていくこと。
当たり前です。でも難しい。
褒めたり感謝したりも大切ですが、アドバイスや課題を伝えていくってことも大事ですね。
2つ目は、全員に頼っていくこと。
自分1人よりみんなでやったほうが良いに決まっています。
それに、当事者意識も持ってくれます。
3つ目は、みんなの憧れになること。
リーダーがかっこよかったら、続けたくなりますよね。
自分もいつかあんな風にって思ってもらいたいです。
急に軽いブログになってしまいましたが、この3つを軸に1年間やっていきたいと思っております。
そして僕が触媒となって、
ヨットが好きで、お互いが好きで、周りからも好かれるチーム
が必ずや作りあげてみせます。
そんなチームなら、
「全日本入賞」
という目標も達成できるはずです。
本来なら目標についても語りたかったのですが、長くなってしまうのでまたの機会にします。
まとまりのないブログになってしまいましたが、「ラストイヤーにかける思い」が伝わっていたら幸いです。
最後に、日頃からヨット部を応援、支援してくださるご家族の皆様、LBの皆様、その他ヨット部関係者の皆様に感謝申し上げます。
1年間、どうぞよろしくお願いいたします。
470チームリーダー兼主務 工藤光生
ご無沙汰しております。新スナイプリーダー兼副将を務めさせていただきます、新4年スナイプクルーの大根田智也です。
まずはじめにこの場を借りて、日頃我々の活動を支援してくださっているLBの皆様をはじめとする関係者の皆様に感謝申し上げたいです。私達が安全に充実した部活動をし、ヨット部現役生活ラストイヤーを迎えられているのは皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
早いものでスナイプチームは代替わりから2ヶ月が経過しました。私たちは全日本インカレ総合入賞をするべく、スナイプチームとしては全日本インカレ入賞を掲げ、新チームはスタートしました。
私は昨年度、新3年の大野とともにインカレに出場させていただきました。結果は関東11位敗退。まさに、完敗でした。自艇としてももっと前を走ることのできる自信があっただけにこの事実を受け入れることはとても辛かった。
秋イン決勝2日目を終えた段階で、全日本インカレへの出場は叶わないものとなりました。全日本の場でシングルという目標への挑戦権すら手に入れることができなかった。あの日のミーティングで、涙を流した長岡さんと古関さんをみて本当に悔しかった。自分が東大スナイプを引っ張るという自信と期待を背負ってインカレに臨んでいたのに彼らを自分が泣かせてしまった。自分を育ててくれた先輩に恩返しができなかった。あの日自分が怪我をしなかったら、あの場面でジャイブ しなければ、、、たらればが脳内を巡りました。そう思うと自分も涙が止まらなくなりました。あれほどの悔しさは一生忘れることはないでしょう。
2年連続で関東11位。この事実はチームリーダーとしてしっかり受け止めないといけません。昨年度はおそらく10回やっても1回も全日本には行くことはできなかったような気がします。このままではいけない。実力はもちろんのことチーム作りの根本から見直さないといけない。
今年1年間の自分の使命は東大スナイプが全日本で輝くチームにするための土台を作ることだと考えています。この2ヶ月間、多くの人に相談し、チームのことを考え続けてきました。このスタートダッシュは何としても失敗できない。正解の分からないことを考えるというのは本当に難しい。今も自分のしていることが正しいのかと自問自答する日々が続いています。
きっとこれをあと約1年続けていくことになるのでしょう。この重圧はきっと自分1人では対処できません。同期、後輩、先輩方どうか今後も悩み相談し続けると思いますが、どうかこの1年間よろしくお願いします。
思えば、自分が1年の秋、ヨット部のことをよく理解していないまま秋インカレを突破し、全日本インカレに連れて行ってもらいました。あの経験が自分にとっての転機でした。同じ国立大学の京都大学の優勝を目の当たりにし、本気でヨットで結果を残したいと思い始めました。全日本インカレに連れて行ってくださった多賀谷さんには感謝してもしきれません。そして、阿部さん、戸沢さん、永田さん、大善さん、吉武さんは強い東大と勝つことの難しさを教えてくれました。他大からも注目を浴び、チーム内外からも多くの期待をされるほどの実力を持っていたけれども、それでも勝つことができないという重い現実を突きつけられた。並大抵の努力では勝てないということ、インカレの難しさが自分の心に刻まれました。そして、1年生の時は遅くまで陸シュミに付き合ってくださり、昨年度は個性的で厄介なメンバーしかいないスナイプチームをまとめてくれた古関さん、1年間自分にとってのライバルであり、目標であり続けてくれた長岡さん、彼ら無くして自分の成長はなかったと思います。特に長岡さんに個選後に言われた「まだ、お前には負けないな」という一言が僕を強くしてくれたと感じています。結果は残せなかったけれども、本気で彼を越そうと努力した去年を無駄にはしません。
本当にこうした先輩方なくして今の自分はいないと思っています。先輩方に恩返しをするために、同期と笑って引退するために、そして後輩たちに夢を与えるためにも、「好み、好まれる」チームを作って必ず琵琶湖の地で賞状を持って帰りたいと感じています。
思っていることをつらつらと書いていたらまとまりのない文章になってしまいましたが、ヨット部ラストイヤーを全力で走り抜けたいと思います。
みなさまご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
スナイプリーダー兼副将 大根田智也
お世話になっております。
本年度、クルーザー班主将を務めさせていただきます青木維摩です。
昨日より新4年生のリレーブログ、「ラストイヤーにかける思い」が始まりました。
新4年のプレイヤー、マネージャー計14人が最後の年を迎えるにあたっての思いをブログにしていきますので、お読みいただければ幸いです。
はじめに、昨年度東京大学ヨット部を応援、ご支援くださったご家族の皆様、LBの皆様、社会人チームの皆様、そして関係者の皆様に感謝申し上げます。
今年度も皆様に応援していただけるようなチームになれるよう邁進していく所存でございますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
昨年度は前主将の中野を中心に全日本選手権5位を目指し活動してまいりましたが、惜しくも7位に終わってしまいました。
最終レースが終わった直後、自分はひたすらメンバーに謝っていました。
申し訳ない、いや申し訳ない
最終レースに後悔があるわけではありません。
勝ちきれなかったことに責任を感じて
最終第7レースを迎える直前、5位争いは1点差で3艇の混戦でした。
でもそんな状況になる前に一歩抜け出すチャンスはあった
第1レーストップフィニッシュという「幸運」があったにも関わらず、本当の「勝利」に繋げられなかった
仰秀には下位から追い上げる力はない
だから1上は絶対に上位で回航しなければならない
だからたとえスタートが満点ではなくてもトラブルを起こしてはいけない
そんな気持ちでスタートに臨んでいました。
第6レース、堅実に戦えば有利な状態で第7レースを迎えられる状況。
しかし、スタートでケーストラブル
少しだけ追い上げて10位フィニッシュ
結果的にここが最終リザルトに響いてしまいました。
最終第7レースでは後悔のないスタートを切ることができましたが、時すでに遅し
自分が勝負弱かった、勝負の時を間違えた
勝ちきれなかったことに責任を感じて、油壺のマリーナに帰るデッキ上で何度も謝っていましたが、
陸上に戻ると中野さんと落合さんと最後にいい景色を見ることができた幸せの方が大きくなってくる
あの時感じた後悔、責任はどんどん小さくなっていく
でも今後の仰秀の成長のためにこの気持ちだけは絶対忘れてはいけない
引き続き仰秀の目標は全日本選手権5位としました。
来年こそは勝ち切るという思いを胸に
全日本選手権5位までの道は非常に厳しいものになると思っています。
昨年度のチームは自分たちに「希望」を与えてくれました。
決してお飾りの無茶な目標ではない
もっと良いチームを作れば、もっと高みを目指せるという「希望」を
勝ち切るために特別な練習をするわけではありません。
これまで同様、日々の練習に意味を見出し、成長していくのみです。
個人としては、今年度は主将として大きな責任を負うことになります。
リーダーは何を求められているのか
リーダーシップがある人とはどんな人か
日々模索していこうと思います。
重ね重ねになりますが、
関係者の皆様、応援とご支援、本当にありがとうございます。
今年度も何卒よろしくお願いいたします。
クルーザー班主将 青木維摩
お疲れ様です。
本年度、ディンギー班主将を務めさせていただきます調亮太郎です。
普段から様々な形でヨット部を応援、支援して下さる保護者の皆様やLBの皆様、そしてヨット部に関わる様々な関係者の皆様に感謝申し上げます。
今年度もどうか宜しくお願い致します。
昨年度は、「凡事徹底」を掲げ、全日本シングルを目指し活動した1年でしたが、残念ながら470級片クラスでの全日本出場、そして18位と悔しい結果に終わりました。
直前の練習や走り合わせから、もっと上を目指せるはずだと思っていましたが、3,4日目は無風でレースが行われず、その気持ちを晴らせないまま、無念にも全日本は終わりました。
最終日、APA旗が掲揚され、淡青に曳航されながらハーバーに向かう途中、サポートしてくれた皆への申し訳なさや、遣る瀬なさを抱き、もっと普段からできることがあったのではないかと思い、この悔しい気持ちは1年間忘れまいと強く感じました。
何が足りなかったのか。
東大ヨット部は、このコロナ禍においても新勧にある程度成功し、現在もディンギー班3学年で36人を抱える大所帯です。
一方で、部員が少なかった数年前から結果を伸ばせていないどころか、落としてしまっている状況にあります。
勿論ヨット部の価値は決してインカレでの成績で決められるものではありませんが、この現状は厳しく受け止めなければなりません。
全国のヨット部を見ると、様々なカラーの大学がいます。
セレクションで固められた少数精鋭の大学もあれば、セレクションと未経験者の融合で競争を生み出すのに成功している大学もいる。
セレクションがいなくても少数の非常に高いヨットへの意識で結果を残している大学。多くの未経験者を抱え、切磋琢磨して力を付けている大学。
僕らの少し上の代までの東大は、三つ目に挙げた、「セレクションがいなくても少数の非常に高いヨットへの意識で結果を残している大学」だったのでしょう。
現在の東大ヨット部が目指す形はどこなのか。それはきっと、多くの未経験者を抱えながら、みんなで切磋琢磨して高いレベルを目指す大学なのではないか、と思います。
少数でも戦えるということ、その財産を先輩方が遺してくれました。そしてそれを受け継いで、更なる高みを目指すには、きっと数の力が必要だし、今の東大にはそれがある。
練習への意識や、モラル、規律が存在しない大人数の組織は、烏合の衆です。少数精鋭の大学にも勝てない、寄せ集めの集団でしょう。
しかし、部員が沢山いても馴れ合いにならず、その全員が情熱を持って部活に取り組んでいるチームなら、これまでにない力を発揮できると確信しています。
今年のスローガンは「好み、好まれる。」になりました。
スローガンには、チームのメンバーがヨットを楽しみ、ヨット部を愛せるように、そしてヨット部が皆に応援されるように、という意味があります。
まず、チームが一つに纏まるために、構成員がチームのことを好きになれるようなチームでなければなりません。
そのために、特に下級生がチームにいづらい気持ちを感じることがないよう、上級生が率先して、環境を整備していきたいと考えています。
そういった内部環境が整ってやっと、外部から愛されるようなチームになるのだろうと思います。
そして今年の目標は、全日本総合入賞です。
長年達成できていない目標でもあり、昨年よりも目標が高く設定されています。
非常に厳しい道のりになるでしょう。
しかし、部員全員が熱量をもってヨットに取り組むことができれば、達成できるはずだと信じています。
課題は山積みだし、目標は高いところにありますが、だからといってやることが高尚になる訳ではありません。
一つ一つ、目の前のことからこなしていける、忍耐強さをチームで身につけられればと思います。
今年一年、どうか応援宜しくお願い致します。
ディンギー班主将 調亮太郎