ヨゼフ・ホフマンはチェルカスキの師匠で、ゴドフスキとともに超絶技巧で聴衆を唸らせたヴィルトゥオーゾだ。そのホフマンの自作アンコールピースの存在を知ったのは学生時代で、友人Y捻君の師匠M鯰氏のオープンリールから怪しげなライブ録音を初めて聴いたときの驚きは今でも忘れられない。 . . . 本文を読む
メンデルスゾーンの洋琴協奏曲第1番はそれほど有名な作品ではないが、そこそこレコヲドも出回ってゐる。第1楽章の悲劇的な曲想と終楽章のメンデルスゾーンらしい軽快なパッセージにはどういった脈絡があるのか、その必然はちっとも分からない。サロン音楽的ではあるが、サロン音楽にしては少々大げさなつくりに感じる。 . . . 本文を読む