歴史に埋もれた優れた作品は探せばいくつでも出てくる。以前にアンリ・テミアンカとのアンサンブルで一度登場したアイリーン・ジョイスのソロを聴いてゐる。曲はベルンハルト・スターヴェンハーゲン作曲のメヌエット・スケルツァンド(Op.5)である。 . . . 本文を読む
仏蘭西貴族の出で、美人作曲家セシル・シャミナードの自作小品の数々、初対面レコヲドもあり、今日は久々に心をわくわくさせながらCDの封を切った。曲は秘曲洞LPでご紹介したエア・ド・バレーに始まり、もう一つのエア・ド・バレーで終わる全7曲である。
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モリーニが大暴れをしてゐるやうに聴こえるのは伴奏者シュヴァルブとの息が合わないせいだらう。スプリング・ソナタの第1楽章はそういった不揃いが目立つ演奏だが、モリーニがどのやうに表現したかったのかは非常によく分かる。 . . . 本文を読む
デ・ヴィトー37歳の1941年、戦時中の伯林での録音が残されてゐる。曲はブラームスの協奏曲で、デ・ヴィトーの演奏としては約10年後にフルトヴェングラーとトリノで演奏したものの方が有名だ。 . . . 本文を読む
トーマス・ビーチャム卿は音楽の勉強をしたわけでもないのに、大富豪の御曹司として道楽に明かして倫敦フィルハーモニーやロイヤルフィルハーモニーを創設した英国の大御所である。しかも、それらのオケが当時の倫敦交響樂團よりも水準が高かったから面白い。 . . . 本文を読む
ルッジェーロ・リッチのレコヲドデビューは1938年、提琴の師匠であるルイス・パーシンガーと欧州ツアーを組んだ際に行われた。彼の最初の録音は、その伯林デビューの数日前にベートーヴェンザールにて行われたものだ。 . . . 本文を読む
フランシス・プーランクの洋琴演奏は秘曲洞のLPで紹介したが、SONYやコロムビアからもLPが発売されてゐた。今日は、3つの常動曲、ノクチュルヌ、仏蘭西組曲の3つが収められたSONY国内盤をご紹介しよう。 . . . 本文を読む