クリスマス・イヴは我が家では特別な一日。それは正月よりもずっと大切な日だ。
毎年、1年間の平和に感謝し、その1年を振り返る日だ。イヴの晩は、必ず鳥をまるごと焼いてグレイビーソースをかけていただく。最近はツリーを飾ったりモールで部屋をデコレートしたりしなくなったが、料理だけは欠かしたことはない。鶏がらや野菜を煮込んでソース作りに取り掛かると、我が家は1960年12月23日にタイムスリップするのだ。所は米國ロチェスターのアパート2階の一室。 . . . 本文を読む
1940年4月13日、ワシントンの国立図書館にて世紀の演奏会が開催された。洪牙利・独逸の同盟締結を契機にシゲティ、バルトークの2人が米国への脱出を決意。シゲティは困窮するバルトークに何度も救いの手を差し伸べた。この日のコンサートもその一つであったのだらう。クーセヴィツキがオケコンを依頼したのも、ベニー・グッドマンが「コントラスト」を依頼したのも、すべてシゲティの心配りであったといふ。 . . . 本文を読む
指揮者で洋琴を弾いてレコヲドを残してゐる人は枚挙にいとまが無い。フルトヴェングラー、ワルター、ニキッシュ、ザイドラー=ウィンクラー、ロナルド、ミトロプーロスなど、最近では、カラヤン、ショルティ、バーンスタインなどがそうだった。ジョージ・セルはシゲティと同じブダペストの生まれで、セルは5歳年下になる。
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録音の非常に少ない大洋琴家、ヨーゼフ・レヴィーンがシゲティとシューベルトの幻想曲ハ長調を録音してゐる。これが曲も演奏も実に素晴しい。レヴィーンの洋琴を聴くだけでも十分値打ちがあると云える。
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