公演が始まって間もないのにCD発売になったのは喜ばしい。
出る出ると言ってなかなか出ないAKB48の『僕の太陽』『パジャマドライブ』など5公演のCDとは大違いだ。
私のアイドル鑑賞(研究)は、通勤時間にウォークマンで聴くことが中心なのだが、CD音源がないとじっくり聴き込むことができない。DVDや配信で公演を観ることはできても、楽曲を1曲毎にきちんと鑑賞することは難しい。特に歌詞を聞き取るには映像はない方がいい。
と言うわけで、ここのところ毎日の通勤の往復で『ラムネの飲み方』を堪能している。
『兆し』。
セットリストの最初にふさわしく、タイトル通り、何かが始まる兆しと希望に溢れている曲だ。校舎の屋上で仲間たちと夜明けを迎える状況に、新しいセットリストを得て一歩前進するKⅡの境遇が重なる歌詞。イントロの最後の方で不協和音風のアレンジが入るのが、その後の歓喜の爆発をより効果的にしている。
「君がいて僕がいて彼がいて彼女がいて」と畳みかけるサビに高揚する。
『校庭の仔犬』。
午後の授業中、彼を思う気持ちと、校庭に座る仔犬の様子を重ね合わせている。どこからか現れた仔犬は、いつの間にか芽生えた恋心に似ている。窓からいろんな所が見えるこの曲の舞台は『チャイムはラブソング』『シンクロときめき』と同じ学校の教室だろう。
迷子の犬と恋を絡めて1曲にしている所は、渡り廊下走り隊の『犬語が話せる男の子』の姉妹曲と言える。こちらには「(犬が)もし言葉喋ったら」というフレーズがあり、反対の趣向だ。
それにしても効果音の犬の鳴き声は、ちょっと頭数が多すぎるのではないか。
『ディスコ保健室』。
放課後の保健室で、女医(保健の先生)の君と密かに楽しもうという趣向の歌。『Dear My Teacher』以来の教師と生徒もの。保健室が舞台なのは、おニャン子クラブ『およしになってTeacher』を踏襲。男女の立場が逆になっている点と、Hなことをするのではなく、保健室をディスコにして踊り明かすというのが新趣向か。曲調もノリがよく、禁断の感じが全くしない。
『おまたせSet list』。
高柳の勇気ある「直訴」が実って、ようやくオリジナルのセットリストを与えられたKⅡの喜びをそのまま歌った曲。SKEのリクエストアワーで『枯れ葉のステーション』に次ぐ2位だったということは、KⅡファンも気に入っているようだ。しかし私にはどうも合点が行かない。
メンバー達は「忘れられたように」「おさがりばかり」と不満に思い、「前に進めない」と焦っていたが、秋元先生は彼女達の成長をきちんと見極めていて、適切な時期にちゃんと素晴らしいセットリストを与えてくれた。ありがたいことだ。そういう美談風のストーリーとして決着させられてしまっている。それでいいのか?
また、それを秋元康自身が書いているというのが、臆面もないと言うか、抜け抜けという感じが馴染めない。
『シアターの女神』での「メール抽選なかなか当たらない」、『RESET』での「生ぬるい水」を聞いた時の違和感と同じだ。
ユニット曲以降は、次回に。
出る出ると言ってなかなか出ないAKB48の『僕の太陽』『パジャマドライブ』など5公演のCDとは大違いだ。
私のアイドル鑑賞(研究)は、通勤時間にウォークマンで聴くことが中心なのだが、CD音源がないとじっくり聴き込むことができない。DVDや配信で公演を観ることはできても、楽曲を1曲毎にきちんと鑑賞することは難しい。特に歌詞を聞き取るには映像はない方がいい。
と言うわけで、ここのところ毎日の通勤の往復で『ラムネの飲み方』を堪能している。
『兆し』。
セットリストの最初にふさわしく、タイトル通り、何かが始まる兆しと希望に溢れている曲だ。校舎の屋上で仲間たちと夜明けを迎える状況に、新しいセットリストを得て一歩前進するKⅡの境遇が重なる歌詞。イントロの最後の方で不協和音風のアレンジが入るのが、その後の歓喜の爆発をより効果的にしている。
「君がいて僕がいて彼がいて彼女がいて」と畳みかけるサビに高揚する。
『校庭の仔犬』。
午後の授業中、彼を思う気持ちと、校庭に座る仔犬の様子を重ね合わせている。どこからか現れた仔犬は、いつの間にか芽生えた恋心に似ている。窓からいろんな所が見えるこの曲の舞台は『チャイムはラブソング』『シンクロときめき』と同じ学校の教室だろう。
迷子の犬と恋を絡めて1曲にしている所は、渡り廊下走り隊の『犬語が話せる男の子』の姉妹曲と言える。こちらには「(犬が)もし言葉喋ったら」というフレーズがあり、反対の趣向だ。
それにしても効果音の犬の鳴き声は、ちょっと頭数が多すぎるのではないか。
『ディスコ保健室』。
放課後の保健室で、女医(保健の先生)の君と密かに楽しもうという趣向の歌。『Dear My Teacher』以来の教師と生徒もの。保健室が舞台なのは、おニャン子クラブ『およしになってTeacher』を踏襲。男女の立場が逆になっている点と、Hなことをするのではなく、保健室をディスコにして踊り明かすというのが新趣向か。曲調もノリがよく、禁断の感じが全くしない。
『おまたせSet list』。
高柳の勇気ある「直訴」が実って、ようやくオリジナルのセットリストを与えられたKⅡの喜びをそのまま歌った曲。SKEのリクエストアワーで『枯れ葉のステーション』に次ぐ2位だったということは、KⅡファンも気に入っているようだ。しかし私にはどうも合点が行かない。
メンバー達は「忘れられたように」「おさがりばかり」と不満に思い、「前に進めない」と焦っていたが、秋元先生は彼女達の成長をきちんと見極めていて、適切な時期にちゃんと素晴らしいセットリストを与えてくれた。ありがたいことだ。そういう美談風のストーリーとして決着させられてしまっている。それでいいのか?
また、それを秋元康自身が書いているというのが、臆面もないと言うか、抜け抜けという感じが馴染めない。
『シアターの女神』での「メール抽選なかなか当たらない」、『RESET』での「生ぬるい水」を聞いた時の違和感と同じだ。
ユニット曲以降は、次回に。