映画『もしドラ』を見た。
題名を省略せず書こうとも思ったが、映画館の半券にも『もしドラ』と書いてあるのだから、いいだろう。
アイドル映画としても、青春映画としても、楽しめた。
まず、この映画は、9割方が前田敦子を見るための映画なのだが、そのことを十分意識して作られていて、抜かりがない。全編を通じて、可愛い姿しか映っていない。泣いている姿も、悩んでる姿も、考えごとをしている姿も、ファンをがっかりさせず、魅力的だ。
普段はあまり見ない髪型であるポニーテールで通しているのが正解。制服と合わせて、高校生なんだという記号になっている。映画の決まり事に素直に従えなかった人には「コスプレ」に見えたかもしれないが。
峯岸みなみが快演。原作本では主役のモデルだったことは有名だが、後輩マネージャー役が案外はまっていた。
終盤にある、本気の全力疾走シーンが、一番印象に残った。本作の最大の見せ場かもしれない。
青春映画としては、少し理屈っぽいかもしれない。原作本にかなり忠実に作られている。
前田が心に抱えていたトラウマ、野球への愛情と憎悪という相反する感情が、やや説得力がない。少年野球の主力選手だったが、女子は甲子園に行けない、プロ野球選手になれないことを知り挫折、というのがそのトラウマだが、今は本気になれば女子野球部のある学校もあるし、吉田えりだっている。
野球シーンでは、ほとんど違和感を感じなかったが、決勝の1点差の最終回、二死一、二塁で、バッターが打った後、ランナーが打球の行方を確認してからスタートしたのはまずい。バットに当たった瞬間にスタートしなければ。
高校野球のイノベーションとして描かれている「ノーバント・ノーボール作戦」は支持できる。今夏の大会の流行になるかもしれない。
中盤、練習前のグランドで、ジャージ姿の前田がマシンのボールを打つシーンがある。3球だけ打つのだが、打球の行方は映らないものの、結構いい当たりを飛ばしていた。
ロングの長回しで撮っているので、本人か吹き替えかわからないが、ああいうシーンこそ本人であってほしい。3球続けていい当たりが出るまで、何度も撮り直したという想像をするのだが、想像通り、さりげないがこだわりのシーンであると信じる。
「口パクはわからないようにやってほしい」「振り付けも少なく、合唱曲として定着を狙うのなら『桜の栞』だけは生歌で歌ってほしかった」というのと同じ気持ちだ。
エンドロールで流れる主題歌『Everyday、カチューシャ』は、映画の世界とあまりにかけ離れていて、さすがに違和感を感じた。こじつけるなら、前田がポニーテールだったことと併せて、この曲が『ポニーテールとシュシュ』の続編であることを改めて強調する意味があったのかもしれない。
興行成績はいまひとつのようなので、前田ファンは、CDを1枚多く買ったと思って、映画館に見に行くべきだろう。
ナッキーさんの観賞記はこちら。
題名を省略せず書こうとも思ったが、映画館の半券にも『もしドラ』と書いてあるのだから、いいだろう。
アイドル映画としても、青春映画としても、楽しめた。
まず、この映画は、9割方が前田敦子を見るための映画なのだが、そのことを十分意識して作られていて、抜かりがない。全編を通じて、可愛い姿しか映っていない。泣いている姿も、悩んでる姿も、考えごとをしている姿も、ファンをがっかりさせず、魅力的だ。
普段はあまり見ない髪型であるポニーテールで通しているのが正解。制服と合わせて、高校生なんだという記号になっている。映画の決まり事に素直に従えなかった人には「コスプレ」に見えたかもしれないが。
峯岸みなみが快演。原作本では主役のモデルだったことは有名だが、後輩マネージャー役が案外はまっていた。
終盤にある、本気の全力疾走シーンが、一番印象に残った。本作の最大の見せ場かもしれない。
青春映画としては、少し理屈っぽいかもしれない。原作本にかなり忠実に作られている。
前田が心に抱えていたトラウマ、野球への愛情と憎悪という相反する感情が、やや説得力がない。少年野球の主力選手だったが、女子は甲子園に行けない、プロ野球選手になれないことを知り挫折、というのがそのトラウマだが、今は本気になれば女子野球部のある学校もあるし、吉田えりだっている。
野球シーンでは、ほとんど違和感を感じなかったが、決勝の1点差の最終回、二死一、二塁で、バッターが打った後、ランナーが打球の行方を確認してからスタートしたのはまずい。バットに当たった瞬間にスタートしなければ。
高校野球のイノベーションとして描かれている「ノーバント・ノーボール作戦」は支持できる。今夏の大会の流行になるかもしれない。
中盤、練習前のグランドで、ジャージ姿の前田がマシンのボールを打つシーンがある。3球だけ打つのだが、打球の行方は映らないものの、結構いい当たりを飛ばしていた。
ロングの長回しで撮っているので、本人か吹き替えかわからないが、ああいうシーンこそ本人であってほしい。3球続けていい当たりが出るまで、何度も撮り直したという想像をするのだが、想像通り、さりげないがこだわりのシーンであると信じる。
「口パクはわからないようにやってほしい」「振り付けも少なく、合唱曲として定着を狙うのなら『桜の栞』だけは生歌で歌ってほしかった」というのと同じ気持ちだ。
エンドロールで流れる主題歌『Everyday、カチューシャ』は、映画の世界とあまりにかけ離れていて、さすがに違和感を感じた。こじつけるなら、前田がポニーテールだったことと併せて、この曲が『ポニーテールとシュシュ』の続編であることを改めて強調する意味があったのかもしれない。
興行成績はいまひとつのようなので、前田ファンは、CDを1枚多く買ったと思って、映画館に見に行くべきだろう。
ナッキーさんの観賞記はこちら。