K6th公演のユニット曲5曲は、どれもセンターのメンバーのイメージに似合った曲である。
今日はそのうち、大島優子センターの『心の端のソファー』について。
辛いことがあった時は側にいるような友情を歌った曲。この友人は、同性だろうか、異性だろうか。
どちらかはっきりと判る根拠は見当たらないが、まず常識的には同性だと思われる。
異性の友情が成り立つかどうかについては、以前記事にしたことがあるので、今日は同性の(しかも女性同士の)友情を歌った曲を探索しよう。
薬師丸ひろ子(竹内まりや)『元気を出して』。
「涙など見せない強気なあなたを そんなに悲しませた人は誰なの」という印象的な歌い出しの有名なバラード。スタンダードナンバーと言ってもいいだろう。失恋した友人を慰める歌だ。
佐野量子『星空回線』。
これは夜の電話で、うまく行かない恋をお互いに慰め合う歌。「だいじょうぶだわ二人 今にうまく恋の回線もつながる」。佐野量子の優しいイメージに似合った曲。
中森明菜『Dear Friend』。
これも友人に「誰かに振り回されて泣くのは似合わないわ」と、ほほえみを思い出してと呼びかける歌。
冨田靖子『それは彼女のグッバイ』。
これは、卒業して時間が経つにつれ、徐々に疎遠になっていく友人のことを歌った曲。「また電話するね そういう言葉のさよならもある」と冷静に二人の関係を認識しつつ、それでも友人だと宣言する。「だけど私ならね ここで見てるよ」という呼びかけが切ない。
もう1曲。森高千里『サンライズ』。
以前にビートルズを引用している曲として紹介したが、大好きな曲なので再度取り上げる。「いつでもいいからご飯食べにおいで 私ならいつも暇だから」と、友人をおおらかに迎える森高の友情。友人もそれに甘えて、泊まった翌日も、会社を休んでだらだらと部屋で過ごして行く。現実の肌触りのある、心がほのぼのする名曲だ。
しかし、同性の友情を歌う歌は、ワンパターンになりやすく、ドラマチックな要素に欠け、ヒット曲にはなりにくいと思われる。
一方、友人の彼を略奪する歌は、『嵐の夜には』(AKB48チームB)、『接近』(南野陽子)など多数ある。
友人の彼だから諦める歌も、『片思いの対角線』(AKB48チームB)、『永遠に好きと言えない』(酒井美紀)など多数存在する。
これらは、ドラマチックで、パターンも多彩であるが、友情そのものがメインテーマではないので、今日のテーマからは除外する。またの機会に本格的に探究したい。
そして『心の端のソファー』。
多くの前例と同様、悲しむ友人の側にいるという、まあワンパターンの歌。言葉で慰めるのではなく、ただ側にいる。それを「心の端のソファー」に座っているという暗喩で表現しているのが新しいと言える。
「もしも夕立に降られたら」「私が彼に振られた時」と「ふられた」を掛けているのがお洒落だ。
ただ、「雨に降られたら傘を持って迎えに行く」という主旨の歌詞が、だらだらと冗長に続く印象があるのが惜しい。余談だが、傘をさして君を守る(花を守る)というような似通った歌詞は、『君のことが好きだから』『君と虹と太陽と』『Choose me!』『僕だけのvalue』にもあり、さすがに最近多すぎる気がする。
『心の端のソファー』の一番の聞かせどころは、ラストの「心の端の(フンフン)ソファーに」という大島優子の鼻歌だ。これには参った。こんな声を出されたら、心を奪われてしまう。降参。
今日はそのうち、大島優子センターの『心の端のソファー』について。
辛いことがあった時は側にいるような友情を歌った曲。この友人は、同性だろうか、異性だろうか。
どちらかはっきりと判る根拠は見当たらないが、まず常識的には同性だと思われる。
異性の友情が成り立つかどうかについては、以前記事にしたことがあるので、今日は同性の(しかも女性同士の)友情を歌った曲を探索しよう。
薬師丸ひろ子(竹内まりや)『元気を出して』。
「涙など見せない強気なあなたを そんなに悲しませた人は誰なの」という印象的な歌い出しの有名なバラード。スタンダードナンバーと言ってもいいだろう。失恋した友人を慰める歌だ。
佐野量子『星空回線』。
これは夜の電話で、うまく行かない恋をお互いに慰め合う歌。「だいじょうぶだわ二人 今にうまく恋の回線もつながる」。佐野量子の優しいイメージに似合った曲。
中森明菜『Dear Friend』。
これも友人に「誰かに振り回されて泣くのは似合わないわ」と、ほほえみを思い出してと呼びかける歌。
冨田靖子『それは彼女のグッバイ』。
これは、卒業して時間が経つにつれ、徐々に疎遠になっていく友人のことを歌った曲。「また電話するね そういう言葉のさよならもある」と冷静に二人の関係を認識しつつ、それでも友人だと宣言する。「だけど私ならね ここで見てるよ」という呼びかけが切ない。
もう1曲。森高千里『サンライズ』。
以前にビートルズを引用している曲として紹介したが、大好きな曲なので再度取り上げる。「いつでもいいからご飯食べにおいで 私ならいつも暇だから」と、友人をおおらかに迎える森高の友情。友人もそれに甘えて、泊まった翌日も、会社を休んでだらだらと部屋で過ごして行く。現実の肌触りのある、心がほのぼのする名曲だ。
しかし、同性の友情を歌う歌は、ワンパターンになりやすく、ドラマチックな要素に欠け、ヒット曲にはなりにくいと思われる。
一方、友人の彼を略奪する歌は、『嵐の夜には』(AKB48チームB)、『接近』(南野陽子)など多数ある。
友人の彼だから諦める歌も、『片思いの対角線』(AKB48チームB)、『永遠に好きと言えない』(酒井美紀)など多数存在する。
これらは、ドラマチックで、パターンも多彩であるが、友情そのものがメインテーマではないので、今日のテーマからは除外する。またの機会に本格的に探究したい。
そして『心の端のソファー』。
多くの前例と同様、悲しむ友人の側にいるという、まあワンパターンの歌。言葉で慰めるのではなく、ただ側にいる。それを「心の端のソファー」に座っているという暗喩で表現しているのが新しいと言える。
「もしも夕立に降られたら」「私が彼に振られた時」と「ふられた」を掛けているのがお洒落だ。
ただ、「雨に降られたら傘を持って迎えに行く」という主旨の歌詞が、だらだらと冗長に続く印象があるのが惜しい。余談だが、傘をさして君を守る(花を守る)というような似通った歌詞は、『君のことが好きだから』『君と虹と太陽と』『Choose me!』『僕だけのvalue』にもあり、さすがに最近多すぎる気がする。
『心の端のソファー』の一番の聞かせどころは、ラストの「心の端の(フンフン)ソファーに」という大島優子の鼻歌だ。これには参った。こんな声を出されたら、心を奪われてしまう。降参。