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田原が山本太郎との会談で日本の政治の核心を語る

2013-11-05 11:10:02 | 日本の政治

 

201110月に田原総一郎が山本太郎に語った言葉は究極の名言なので、書き留めたい。

 

[田原]  日本の政治を動かしているのは誰だと思う。

 

[山本]  総理大臣じゃないですよね。

 

[田原]  それじゃ、誰が日本をこうしようと考えて、そのようにし

     ているの。それは官僚だと思っているでしょう。

 

[山本]  そうです。官僚だと思います。

 

[田原]  ところが、そうじゃないんです。日本には、政治的な決定

     をしている人はいないんです。つまり真の権力者はいない

     んです。日本を動かしている影の実力者というものもいな

     いんです。

 

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田原の考えを、少し変だと思う人がいるかもしれませんが、日本の権力構造を見抜いた貴重な洞察だと思います。官僚も閣僚も自分の地位を守ることを優先し、力関係の中で、その場限りの判断をしているだけだと思います。官僚のトップの次官でさえも、省益に縛られており、また省内の主流派の代表としての立場に制約されています。主流派の一員として出世し、次官にまで登りつめたのですから。

 

また次官といえども、与党の総理大臣・閣僚・実力者に対して、上級権力者としての立場で命令できるわけでなく、いろいろと画策して、省の方針を実現していくわけです。

 

1990年以降は、国民の多くが、困難な時代に入ったことを肌で感じており、国政において英断がなされない限り、この時代は切り抜けられない、と考えていました。

 

この国民感情に答えるかたちで、小泉政権と鳩山民主党政権が誕生しました。この二つの政権を成立させたのは、無党派層と中道派でした。しかし、どちらの政権も国民の期待を裏切り、日本という国家は、運転手が意識を失っている自動車のようでした。

 

国家というものは自然現象ではないのだから、指導者が決めた方向に動くはずだと思いがちですが、それは間違い。日本には、指導者がいないのだから、運転手のいない車と同じで、どちらの方向に動くか、だれにも分からない。

 

みんなで死ねば怖くない、というのが日本という国の国柄。そして、わずかな人々がちゃっかり生き残って、彼らにとって、日本という国はす晴らしい国柄。

 


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